2024.08.06 upload
暴動クラブ インタビュー
コードだったり、繰り返しが多かったり、シンプルなルーツな感じで曲を選びました
―― 釘屋玄
2024年8月7日、暴動クラブがファーストアルバム『暴動クラブ』をリリース。20歳のロックンロールバンドが放つのは初期衝動の塊を3コードにのせた激烈ロックンロールナンバーだ。THE NEATBEATSのMr.PANをプロデューサーに迎えアナログレコーディングされた11曲のモノラル・サウンドには胸ぐらをつかまれ、床に何度も叩きつけられるような衝撃が走る。リスナーはロックンロールという心地よい暴力に打ちのめされることだろう。ダンスミュージックでもオルタナティブでもベッドルームでも2000年代のロックンロールリバイバルですらない、60年代のイギリスを駆け抜けたサウンドそのもの、あるいはそれに影響された者たちがアメリカの片田舎のガレージで演奏せずにはいられなかったプリミティブな衝動が2024年の日本で1枚のアルバムにパッケージされた。面白いのがこのアルバムがただただ勢いのみで録音されたものではないということ。ひたすら暴れただけのレコーディングは時として空回りして暴れっぷりが伝わらなかったりもする。そこをきちんと「作品」として仕上げたのがMr.PANであり、そのアドバイスを受け入れ昇華したのは誰あろう若干20歳のミュージシャンたちだ。暴動クラブは8月28日渋谷クアトロでワンマンライブを行う。無謀な挑戦でありまずソールドすることはないだろう。しかしそのめちゃくちゃなことをやろうという姿勢、アティチュードはリスペクトに値する。戦略だのマニュアルだのコスパだのが大手を振って歩いている時代にこんなめちゃくちゃなことをやるバンドはいない。むしろクアトロに客10人という状態で狂ったようなロックンロールライブをやってほしい。主催者はたまったもんじゃないだろうけど、暴動クラブとは、そういう絵を見たくなるバンドだ。
●取材・文=秋元美乃/森内淳
―― ずいぶん前の話になりますがARABAKI ROCK FEST.という大型フェスに初めて出演した感想からお聞きしたいんですが。
マツシマライズ 気持ちよかったです。
釘屋玄 足の裏を大火傷したという記憶しかないです(笑)。野外は2回目だったんですが、まあ今も慣れてはないですけど、すごい気持ちよかったですね。
―― 大きなロックフェスはARABAKIが初めてだったんですか?
釘屋 そうですね。あれだけステージがいっぱいあるフェスは初めてでした。
―― 手応えはどうでした?
釘屋 ありましたね。演奏は良かったよね?
マツシマライズ お客さんのノリも良かった。
――暴動クラブは精力的にライブをやっていますよね。場数を踏むことで自分たちの成長を感じたりしていますか?
城戸"ROSIE"ヒナコ 人に「どんどんよくなってるね」って言われることも増えましたね。昔から暴動クラブを知っている人に「前に見たときよりも全然かっこいい」と言ってもらえることが増えたと思います。自分たちで成長しているかどうかは実感はできないんですけど。そうやって言われると「ああ、成長しているんだなあ」と思います。
マツシマライズ 昔の動画を見ていると前よりも上手いなあって思いますね(笑)。
釘屋 逆に前のやつを見たら「ひでえなあ」って(笑)。「やば」って思います(笑)。
―― 以前からライブには定評があるので「やばい」ってことはないと思うんですが(笑)。
ROSIE いや、けっこうやばいです(笑)。
―― じゃそれなりに自分たちの成長の手応えを感じているわけですね。
マツシマライズ そうですね。
―― こないだも北海道のJOIN ALIVEというフェスに出たんですよね。
釘屋 お客さんの反応は良かったです。
ROSIE むっちゃ良かったです。
マツシマライズ エゴサしてると北海道の人で暴動クラブを見たかったという人が多くて、だいぶ嬉しいです。ありがたいです。
―― そうやってライブの手応えをつかみつつ、いよいよ8月7日にはファーストアルバム『暴動クラブ』をリリースします。アルバムを作る上でテーマはあったんですか?
釘屋 アルバムを録りますよとなったときに(THE NEATBEATSの)真鍋(“Mr.PAN”崇)さんのスタジオ(GRAND-FROG STUDIO)でレコーディングすることが決まったので、GRAND-FROG STUDIOで録音した音源を聴いて、60年代のアナログのいい音で録れるからっていうのがあって。その上でみんなで話したのはルーツっぽいというか、3コードだったりとか、繰り返しが多かったりとか、そういうシンプルなルーツな感じで曲を選ぼうというのはありました。それに向けて何曲かスタジオに合わせたような曲を新しく作ったりとかもしましたし。
ROSIE あとはファーストアルバムということで初期衝動感が必要だよねって感じで、シンプルでいこうみたいな、ガツンといこうみたいなのはありました。
マツシマライズ 今まで出したシングルの音源がポップな曲が多かったので、真逆な感じでいこうかなというのもありました。
釘屋 そこは狙いましたね。
―― 『暴動クラブ』は迫力のあるサウンドになりましたよね。
鈴木壱歩 音がすごく良くて、聴いてて気持ちがいいんですよ。
釘屋 録れたものを聴くと、音が完全に昔のサウンドなんで、タイムスリップじゃないけど、自分が昔の時代に録った感がすごい出ていて、不思議だなあ、というか、面白いと思いました。ハープとか音もいいしドラムの音がめちゃくちゃいい。
壱歩 ドラムセットはスタジオのを使ったんですよ。シンバルとかも全部。一式は持っているんですけど、スタジオの楽器は年代物なので。それを使ってすごく良かったです。
―― いつものセットと違いましたか。
壱歩 全く違いましたね。何が違うのかわかんないんですけど、音に迫力がありましたね。バスドラひとつにしても。
マツシマライズ そもそもあのスタジオ自体の鳴りがいいというのがあるかもしれない。
壱歩 でも楽器自体の音がすごく魅力的だった。
ROSIE 昨日もあらためてアルバムを聴いていたんですけど、今までの音と全然違っていて、自分たちの演奏や音にすごい味があっていいなあと思いました。
マツシマライズ ただ、真鍋さんにはロックは何たるかをしごかれましたけど(笑)。
―― しごかれた!?
マツシマライズ たくさんしごかれました(笑)。
―― どうしごかれたんですか?
マツシマライズ 例えば「縦のノリが全然合ってないね」とか。演奏もそうですしマインド的にもロックとは何たるかを叩き込んでいただいて(笑)。
―― はははははは。
マツシマライズ 真鍋さんは現役で活動されている方なので、説得力が違いましたしたね。
―― 実際にニートビーツもGRAND-FROG STUDIOで録音していますからね。
マツシマライズ そうですね。
―― 『暴動クラブ』はまさに初期衝動をパッケージしたような作品になりましたが、レコーディングは一発録だったんですか?
釘屋 歌とリードギターは別で録りましたけど、基本はそうですね。バーっとやって終わりみたいな感じでした。歌は別だったんで、俺はコントロールルームでこうやって見ていて「大変そうだなあ」って思ってました(笑)。「頑張ってね」みたいな感じで(笑)。
マツシマライズ めちゃくちゃ指示を出してきたりしてね。
釘屋 そうそう(笑)。
――普段からシングルも一発録りで録っているので問題はなかったんじゃないですか?
ROSIE ただ、今までのとは違うのはアナログの機材で録っているんで、修正が効かないんです。切り取ってこっちに持ってくるとかができないから、ライズはめちゃくちゃしごかれて。
―― 1曲につき何テイクくらい録ったんですか?
ROSIE 曲によっては一発で上手くいったのもあれば、全然、上手くいかなくて何度も何度も録った曲もあって。
マツシマライズ 3日くらいかけてオケを録ったのにうーんって感じのもありましたし、なんか「これ録っちゃおうぜ」って言って録ったやつが「一番いいじゃん」っていうのもあったり、まちまちでした。
―― 聴いている印象は全部一発で上手くいったような印象でしたけどね。
マツシマライズ 真鍋さんにしごかれたので(笑)。
釘屋 全部、一発ってことにしときましょう(笑)。
―― 釘屋さんは歌録りはどうだったんですか?
釘屋 昔のマイクって声を出したときに歪むんですよ。古いコンデンサマイクで、なんか見た目が武器みたいな感じで(笑)。ノイマンとか、ああいうドイツ系のマイクですよね。出力が小さいから、それがいい味付けにはなっているんですけど、普段使っている一番新しいマイクと違って、声をバーっと出したときに、乗せたい声質と違うのがマイクに乗っちゃったりして。声を狙えないというか。面白くはあるんですけど、慣れない機材で難しかったなあと思うところもあったし、昔の機材って今の機材よりも粗が目立っちゃうところもあって、そこは歌のピッチだとか譜割りとか、細かい歌の粗いところが出ちゃって、そこをぼくは真鍋さんにすごいしごかれました。「ピッチがあっとらんねん!」みたいに。わりとボーカルは大変でしたね。デジタルだったらピッチをぐっと上げたり、そういうズルができるんで、全然、大丈夫なんですけど。
マツシマライズ ボーカルが一番苦戦したよね。
釘屋 そうなんです。
―― ただ今回のアルバムに関して言えば、そういうデジタルのテクニックを使わないからこそ面白いという面がありますよね。
釘屋 本当に生みたいな感じがアルバムには出てるんで。
―― ですよね。GRAND-FROG STUDIOはマイクだけではなくアンプもビンテージの宝庫ですよね。
マツシマライズ ギターアンプは自分のやつを持ち込んで「すかんぴん・ブギ」に使用しているんですが、それ以外は全部真鍋さんのスタジオのセルマーを使ってます。
―― 以前、PANさんに取材したときに、セルマーも使いこなすには癖があると聞いたんですが。
マツシマライズ ぼくはあんまり癖は感じなかったですけど。
―― ベースはどうでした?
ROSIE 普段使ってるアンペグとは全然勝手が違いましたね。ツマミも違うし。でも一発ですごくいい音が出てびっくりしました。理想の音がすぐに出て「わー!」と思いましたね。
―― 2人ともビンテージのアンプと相性が良かったんですね。
マツシマライズ 良かったです。
―― 今回のアルバムはそのビンテージ感も含めてひとつの世界観が出来上がっていて、しかもモノラルレコーディングなんですが、これは皆さんの希望だったんですか?
釘屋 真鍋さんがモノラルレコーディングを得意にしているというか。個人的にも俺はモノラルが好きだというのもあって、こうしました。
マツシマライズ 音が良ければどっちでもいいやって感じだったんですけどね。
―― レコーディングにはどれくらいかけたんですか?
釘屋 期間でいうと2〜3ヵ月ですが、毎日ではないですからね。
マツシマライズ 全部の日数を合計したら1ヵ月くらいかな。
釘屋 1ヵ月もないかもね。10何日とかそんなもんかも。20日はいってないよね。苦戦したわりには早かった。
ROSIE 学校が終わったあとに集まって、みたいな。まとめて録ったのは3月ですね。
―― このアルバムにはカバー曲も入っているんですが、選曲はどうやって決めたんですか?
釘屋 それぞれやりたい曲を持ってきて、「これ、どうですか?」「いいんじゃない」って。「Roadrunner」は俺が選んだのかな。昔のガレージというか、60年代のバンドがみんなやってるじゃないですか。だから俺らもやっとこうと思って(笑)。曲がシンプルなゆえに、ローリング・ストーンズのやつだったり、ソニックスのやつだったり、それぞれの色がむちゃくちゃ出てる曲だから、俺らの色も出せるんじゃないかと思って選んでやってみたら、いい感じだったので入れました。
―― 「Roadrunner」のカバーはロックンロールバンドの伝統にのっとったわけですね。
釘屋 そうですね。今のところ世界最新カバーです(笑)。
―― ルースターズの「C.M.C.」はルースターズが好きな城戸さんのチョイスなんですか?
ROSIE スタッフの方が提案してくれたんですけど、最初、みんな乗り気じゃなかったんです。
釘屋 好きな曲ではあるんですが、「C.M.C.」ってロックンロールではあるけど、タイプが違うじゃないですか。
―― ロックンロールの初期衝動を体現した曲ではないですからね。
釘屋 そうなんです。だから「どうなんだろう?」っていうのはありました。
マツシマライズ カバーしてみたら「意外といいじゃん」ってなったんですけど。
ROSIE 合わせたときに、意外にこの4人に合っているというか。
―― めちゃくちゃ良かったですよ。暴動クラブにハマっていると思いました。
釘屋 ありがとうございます。
ROSIE めっちゃ嬉しい。
―― 今回はオリジナル曲とカバー曲で構成されていますが、苦労した曲はあるんですか? やっぱりカバーですか?
釘屋 「Roadrunner」は簡単だし……
ROSIE 「Roadrunner」は真鍋さんにしごかれたよ。
釘屋 あ、そうか(笑)。
マツシマライズ 第一のしごきが「Roadrunner」(笑)。
釘屋 ノリで「Roadrunner」を録ったら、黒いリズムというか、ギターの頭が大事みたいなことをすごい言われて。けっきょく1日目に録るはずだったのを3日目とかに延ばしたんだよね。
ROSIE 1日目に1回録ったのに「全然あかんやん!」ってなって(笑)。それで録り直しました。
釘屋 「ギターの頭がグッと入ってくるのが “Roadrunner”や!」と言われて。たしかに他のバンドのかっこいいカバーを聴いたら、そうやって入ってるんですよ。
―― すごいですね。PANさんとのレコーディングはまるでロックンロールの学校みたいですね。
ROSIE 本当にそうでした!
釘屋 ロックンロール・ユニバーシティ(笑)。
マツシマライズ レコーディングしている途中で言ってくれたらいいんですけど、例えば「Roadrunner」とか1日目にぼくらめっちゃ苦戦してて、そのときはPANさんは何も言わないんですよ。1日目のレコーディングの終わりの時間がきて、「今日は“Roadrunner”終わりにするか」と言ったときに、PANさんが答え合わせ的な感じで解説をバーッってし始めて。
ROSIE やっている途中では何も言ってこなくて、終わってから「これはちゃうんやで」って。
釘屋 駄目な例を一回仕上げないとわからないからって。
マツシマライズ 本当に学校の先生みたいでした。
―― そのアドバイスを聞いて演奏すると、自分たちでもしっくりきたりしたんですか?
ROSIE そうですね。全然違いましたね、やっぱり。
―― じゃこのレコーディング中にもバンドの成長があったんですね。
ROSIE めちゃめちゃありました。
釘屋 上手くなりすぎたかもしれませんね。
―― そうなんですね(笑)。ロックンロールはあまり上手くなりすぎるとマイナス面もありますからね(笑)。
釘屋 良い上手くなり方をしてるなあというのはあります。
―― レコーディング前とレコーディング後ではライブも全然違うものになったりしたんですか?
釘屋 手応えが違いました。
マツシマライズ お客さんのノリというかね。ライブのステージアクションとかそういうのも改善はしていたんですけど、そもそもの演奏自体が良くなったおかげで、お客さんもライブに自動的に参加してくれるというか。お客さんにノるきっかけを与えやすくなったというか。
ROSIE 演奏がちゃんとしたことによって、お客さんがノリやすくなったのかなあというか。
マツシマライズ だからARABAKIもガツンといけたと思う。レコーディング直後がARABAKIだったから。
壱歩 ARABAKIはけっこういい感じでしたね。
ROSIE PANさんは練習の仕方も教えてくれたんです。
―― あ、そうなんですね。
ROSIE 楽器の音を小さくして練習しないと自分がどういう音を出しているか聴こえないから、練習のときは音を小さくしてやりなさいって。あとはゆっくりやりなさいと言ってました。テンポをそのままで練習するんじゃなくて、まずゆっくりやってから、そこから速くしていけばいいって教えてもらったりして、めっちゃありがたかった。
―― このレコーディングはとても意味があるものになりましたね。
釘屋 意味しかないです。
―― ところで暴動クラブは大人のミュージシャンから高い評価を受けていますが、それについてはどう受け止めていますか?
釘屋 もちろん嬉しいです。
ROSIE めっちゃ嬉しい。
釘屋 何よりも励みというか。
マツシマライズ 知らないおっさんに「いいね」って言われるより百倍嬉しいです(笑)。
ROSIE 知らないおっさんも「いいね」って言ってくれたら嬉しいよ(笑)。
マツシマライズ 嬉しいけど、やっぱり音楽をちゃんと知っていて現役でやっている(古市)コータローさんとかに言われると嬉しいですよね。
釘屋 好きなミュージシャンに好きって言われると嬉しい。
壱歩 聴いてきた人たちだからね。
―― 城戸さんは井上富雄さんと対談していましたね。
ROSIE 恐縮です。恐れ多すぎてもう……「C.M.C.」をやるのにも、「私なんかがこんなベースを弾いていいんですか?」って気持ちでやっていて……ありがたいです。
―― 同年代のお客さんは増えましたか?
ROSIE 増えましたね。
壱歩 一番聴いてほしいのは同じ世代の子たちなので。
マツシマライズ フェスに出たのがだいぶ貢献していると思う。
釘屋 音源が出るとみんな聴いてくれるから、ライブハウスに来ない人も聴いてきてくれるというのもあると思うし、それもデカいんじゃないかと思います。
―― 同年代でロックンロールをやっているバンドはいるんですか?
マツシマライズ ちょくちょく対バンとかでいやりするんですけど……
釘屋 ここまでなんか、良くも悪くも俺たちはわかりやすいというか……
―― 暴動クラブは振り切ってますからね。
釘屋 ありがとうございます(笑)。例えばこのアルバムも3コードでルーツでっていう感じでやってるんですけど、そういうバンドはあんまり多くないかもしれないですね。
マツシマライズ 他の同年代のバンドだと体感ではカテゴライズしやすいバンドが多いなあという感じがしますね。例えば速いビートに歌モノを乗せてるメロコアっぽいバンドとかもけっこういたりするんですけど、ぼくらはそういう感じでもないし、リーゼントで革ジャンを着ているわけでもないし、メタルでもないし。そういう意味では他のバンドとはちょっと違うのかもしれないですね。
―― 8月28日に渋谷クラブクアトロでワンマンという大きなライブが控えています。
ROSIE 8月28日はバンドの節目みたいな気がしてて。第1章の節目みたいな気持ちというか。成功させたいなあというか。
―― 大きなライブを前にプレッシャーとかあるんですか?
釘屋 俺はライブであんまり緊張しないんで、「ああ、やばいやばい」とか妙な力み的なものはないんですけど、俺たちだけを見にきてくれるお客さんしかこないわけなんで、まあ、いつも通り頑張ろうかなって感じです。
マツシマライズ お客さんが多かろうが少なかろうが、とりあえずかっこいいことをやればいいだけです。ソールドアウトしても、お客さんが10人だったとしても、いつも通りガツンとやれば、別にそれでいいんじゃないかと思ってますね。
壱歩 今までやったなかでは人が一番多くなるライブっていうか。しかもワンマンっていう。人が多いけど、そのなかでいかに聴きにきてくれた人と、場所とか音楽とか心とかを共有できるかというか、一緒に楽しみたい、ただロックンロールのパーティをやりたいと思ってます。
―― アルバムツアーはやらないんですね?
釘屋 もう次のシングルを録ろうかって言ってます。前の曲をやるのは楽しくないことはないんですけど、演奏する側にも新鮮さがなくなって、こなれた感じになってくるので、慣れてないなあっていう曲を気を引き締めてやったほうが良かったりもするんで、どんどん新しい曲を出していったほうがロックンロール的にもいいんじゃないかなっていう。
―― じゃ新曲は作っているんですね。
マツシマライズ 作ってます。
―― 今回のレコーディングを経て作り方が曲の作り方が変わったというのはあるんですか?
マツシマライズ 作り方は変わってないよね?
釘屋 ファーストアルバムはルーツっぽい曲が多かったんで、ちょっとハズした曲も面白いかなというのはありますけど、作曲の段取り的にはあまり変わってないですね。
マツシマライズ とくにテーマが決まっているわけではないので。
釘屋 いいものをやりましょうみたいな感じで、今、作ってます。
ROSIE さっきも言ったようにクアトロでのワンマンライブが初期の暴動クラブのひとつの節目だと思っているので、これからはまたさらに暴動クラブを進化させた何かをやりたいという感じですね。
暴動クラブのベーシスト 城戸“ROSIE”ヒナコ のコラムを連載中!
© 2024 DONUT
INFORMATION
1stフルアルバム『暴動クラブ』
2024年8月7日リリース
収録曲:01.とめられない/02. Born to Kill/03.ロケッツ/04.すかんぴん・ブギ/05.カリフォルニアガール/06. Roadrunner/07.まちぼうけ/08.いとしのクロエ/09. Voodoo Rag/10.チェルシーガール/11. C.M.C.
※CDのみの発売。配信はありません。
LIVE
2025年4月22日(火)恵比寿リキッドルーム ワンマンギグ決定
1stアルバム『暴動クラブ』発売記念ワンマンライブ〈暴動集会〉
2024年8月28日(水)渋谷クラブ クアトロ
開場:18:00/開演:19:00
チケット:前売り¥4,400 当日¥4,950 学割¥3,300(前売りのみ)
別途ドリンク代・未就学児入場不可
■ライブは諸事情により変更になる場合もあります。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。またイベント情報なども公式サイトでご確認ください。
公式X:https://x.com/Voodoo_Club_/