DONUT

2024年4月25日@新代田FEVER「BEAT DONUT」

2024.04.19 upload

城戸“ROSIE”ヒナコ(暴動クラブ)x 明智マヤ(THEティバ)対談


ロックンロールの物語をレコードするメディアDONUTと、暴動クラブを擁するロックンロールレーベルBEAT EASTが、2024年4月25日(木)にイベント「BEAT DONUT」を開催。第1回めは話題のロックンロールバンド・暴動クラブ、オルタナティブバンドの代表格・THEティバが登場。そのイベントを記念してTHEティバの明智マヤ(vo,gt)と暴動クラブの城戸“ROSIE”ヒナコ(ba)の対談が実現。お互いの音楽性や音楽の趣味を語り合ってもらうことで親睦を深めてもらった。果たして言葉の端々に共通した「新世代感」が聞こえてくる面白い対談になった。今まで対バンすることがなかったバンド同士だが、4月25日のライブは面白いことになりそうだ。



左:城戸“ROSIE”ヒナコ(暴動クラブ) 右:明智マヤ(THEティバ)

―― THEティバと暴動クラブの対バンイベントを「BEAT DONUT」というかたちで開催できて嬉しく思っています。この2組の対バンってどうなるんだろうと楽しみにしています。初の対バンになるんですよね?

明智マヤ 初めてです。ただ暴動クラブの名前は目にすることが多くて気にはなっていました。

城戸“ROSIE”ヒナコ 恐縮です。私もTHEティバの名前を目にすることが多かったので、わーいって感じです(笑)。

マヤ 私が出るライブはジャンルがないというか。例えば5〜6年前だったら対バンすることなかっただろうなという人たちのライブにもよく出ていたり、「やついフェス」をはじめ芸人さんと一緒にやるライブも増えて、小さいハコでも、私たちの企画で呼ばせてもらったりしてるんですよね。自分たちのまわりは、文化がごちゃまぜになって、みんなが雑食になっている感じがすごくするというか。下北沢のベースメントバーとかスリーでのイベントとかはとくにそう感じますね。

ROSIE 私たちは逆にジャンルが決まったような感じのロックンロールの人たちとやることが多くて。芸人さんもいてとかごちゃまぜって感じではないですね。大人たちにまぜられることもあれば、若い子たちでも古いロックンロールをやっている子たちも増えてきたので、その人たちとやったりとか。ジャンル的にはティバさんに比べたら偏っているのかなと思います。

マヤ 私がいろんなところに行って、「やっほー!」みたいな感じで誘っているのかもしれない(笑)。フォークとかもすごく好きで、ロックンロールももちろん好きなので、そこで新しい友だちとかと「一緒にやってみようよ」みたいな。「いいじゃん、いいじゃん」っていってまざっていって。私が単体で雑食になってるだけかもしれない(笑)。

ROSIE すごいですよね。暴動クラブと逆というか、私たちは社交性がないので(笑)。

マヤ 「日本語のロック」っていう感じのバンドを5年くらいやってたんだけど、そのときは完全にそういうバンドが集まる場所でしかやっていなかったですね。呼ばれなかったというのもあったし、自分たちもそういう場所で演奏できていればいいかみたいな感じで思ってたし。ティバになってから変わったかもしれない。まわりにいる人たちにもフッ軽の人が多いというか、雑食の人が増えたというか。

―― オルタナのバンドやリスナーはレンジが広いんですかね?

マヤ 私もかなりレンジが広いと思うんですけど、エゴサーチをよくするんですけど「ティバのライブに来ているお客さんはこういうのも見に行くんだ?」っていう人もけっこう多いかもしれないですね。みなさん、Xのプロフィールのところに好きなバンドとかを書いてるじゃないですか。「めっちゃいろんなのいる!」みたいな。

ROSIE そうやって老若男女が楽しめたらいいですよね。今のところ、私たちのライブを見に来てくれる人たちって上の世代が多いので、若者も大人もみんな楽しめる場所みたいな感じにしたいなと思います。

マヤ そういえば、いかにもロックンロールっていう友達はいないかもしれない。よろしくお願いします(笑)。

ROSIE よろしくお願いします(笑)。ティバのお客さんはどの世代が多いんですか?

マヤ どっちかというと若い人が多いというか。最近はとくにそうですね。始めたばっかりのときはけっこう大人の方が多かったんですけど、だんだん若い人が増えてきて、すごく嬉しい(笑)。

―― イベントをやるときに対バンに合わせてセットリストを変えたりすることはあるんですか?

マヤ つい最近までそうしてたんですけど、「それを求められているのかな?」とふと思って。ティバとして呼ばれているから別にイベントの色に寄せる必要はないんじゃないかなと。イベントに寄せるといってもティバのなかの寄せだからそんなに寄せてるわけではないんですけど(笑)、やりたい曲をやりたいなと今は考えています。

ROSIE 私たちも全く同じ感じというか。例えばロカビリーのバンドが出るイベントだったらフィフティーズとかロカビリーのカバーを入れるかみたいなことは多少やってたんですけど、最近はあまりそういうことは考えないかもしれないですね。それこそ私たちもめちゃくちゃ最近なんですけど、寄せるとかあまり考えなくなったのかな。

―― ティバのセットリストは明智さんが作っているんですか?

マヤ 基本は私が作ってます。

ROSIE 私たちは毎回みんなで話して決めてますね。

―― 揉めるときとかもあるんですか?

ROSIE 多少(笑)。「これやりたい」「これは俺はやりたくない」みたいなのはありますね。

マヤ ティバはセトリのダメ出しはないですね。サチ(dr)も基本「OK〜」みたいな(笑)。「これやったほうがいいんじゃない?」みたいなのはたまにあって。「たしかに」みたいな。

ROSIE 平和だ(笑)。

マヤ 2人しかいないですからね(笑)。

―― ティバは英語詞が中心で暴動クラブは日本語詞が中心ですが、それぞれ英語と日本語をどういうふうに捉えていますか?

マヤ 歌っているほうとしてはメロディに合っている言語があると思っていて。英語と日本語ではつけるメロディが全然違うと思うんですよ。その違いは自分でもよくわかっていないんですけど、たぶん、母音と子音の目立ち方の違いなんじゃないかなと。例えば昭和歌謡っぽい感じの曲だと日本語独特のメロディが存在していて、歌を作るときとか歌うときに説得力が出てくるんだと思います。リスナーとして聴いているときには日本語詞とか英語詞とかはとくに何も考えないで聴いているかもしれないですね。聴いていて「気持ちいい!」っていう瞬間があればそれでいいみたいな。「そのメロディにはその歌詞だよね」って。韻の踏み方とかね。ぼんやり聴いて一緒に歌ってるみたいな、そんな感じだと思います。

ROSIE 私もそんなに意識はしていませんね。日本語だからこう、英語だからこうっていう感じでは聴いてないです。でもなんかやっぱりネイティブだからということもあって日本語詞のほうがストレートに伝わるし聴けるしみたいなのはありますけど。そういった意味では、英語の歌詞の曲は音楽を中心に聴いて、日本語の歌詞の曲はメロディを中心に聴いているかもしれない。聴くときに楽器の音をメインで聴くかメロディや歌をメインで聴くとかの差はあるのかな。その程度ですね。日本語とか英語とかそんなに大きくは意識はしてないですね。

―― 洋楽と邦楽の隔たりもなく聴いているんですか?

マヤ 日本の音楽も洋楽も完全にぐちゃぐちゃというか。それはいいことだと思う。はっぴいえんども聴くし内田裕也も好きだしビートルズも好きだし。たまがビートルズの曲を日本語でカバーしているのもめっちゃかっこいいって普通に思うし。良い先入観のなさというか。私の父の高校の同級生が正月に集まってベロベロに酔っ払う会があって、そこでは「日本語で歌ってるのは……」みたいなことをいってますけど(笑)。

―― 世代間の隔たりが(笑)。

ROSIE 私も洋楽とか邦楽とかはっきりとした境目では聴いていないですね。

マヤ さっきの話じゃないけど、ジャンルの違いもそうだけど、言語の違いもないというか。私たちのように英語で歌うバンドもたくさんいるし、それだけでかっこいいかっこ悪いは絶対にないし。今は言葉って翻訳機能が優秀すぎるから、絶対にこの歌詞を理解したいと思ったら検索すればいいし。自分がどう歌いたいかは作り手側の気分だと思うし。面白い時代ですね(笑)。

―― それぞれ曲はどうやって作ってるんですか?

ROSIE ポップめな曲がつづいてたから次はガツンとしたやつでいこう、とかはあるけど、基本的には「こんなの思いついたけどどう?」みたいな。誰かが送ってきて「あ、いいじゃん、それやろう」みたいな感じですね。こんな感じでいこうって毎回決めてるわけではなく、4人で集まったときに合わせるという感じですね。

―― 4人のバンドと2人のバンドって曲の作り方の違いはあるんですかね?

マヤ 4人のバンドをやったことがないのでどうなんでしょうね(笑)。私たちも曲を持っていって「じゃあ合わせようか」みたいに始めるので一緒ですね(笑)。しかも最近はベースをほぼレギュラーメンバーとして入れて3人でやってるので、何も変わらないような気がします。

―― ベースを入れた理由は何かあったんですか?

マヤ ベースがいたほうがいいかなあと思って。というか、ベースを弾いてくれてるのはKou(Ishimaru)さんという人なんですけど、彼がバンドに必要かなと思ったんですよね。スタジオもレコーディングもライブも入ってもらって完全に3人でやっています。

―― ベースは重要らしいですよ、城戸さん。

ROSIE 嬉しいです(笑)。楽器的には一般の目から見て目立ちにくいと言われるので。

マヤ めっちゃ重要だと思います。

ROSIE 本当ですか? 嬉しいなあ(笑)。

マヤ 歌もうたうんですか?

ROSIE コーラスをやるくらいで。

―― ソロ曲では歌っていますよね?

マヤ ソロも出してるんですか?

ROSIE 趣味で。

マヤ 聴いてみよう。なんていう名義でやってるんですか?

ROSIE 城戸ヒナコです。

マヤ ちょっと調べてみます。

ROSIE 恥ずかしいですね(笑)。ほんとに趣味でやってるだけなんで。

―― ソロは暴動クラブの音楽とは違ってフォーキーなオルタナというか。

ROSIE 気づいたらあれができてたって感じで、全然意識はしてなかったです。最近、またひとりで作った曲があるんですけど、それはわりとブギーっぽい感じの曲ができました。ジャンルに縛られて作ってはないですね。オルタナっぽく作ろうというわけでもないし、ロックを作ろうというわけでもなく、適当に弾いてできたのがあれだったという。それだけですね。

マヤ アコギの弾き語りみたいな感じなんですか?

ROSIE そうですね。

マヤ 私も弾き語りをやってます。

ROSIE それはバンドとは全然違う曲なんですか?

マヤ フォークをひとりで黙々とやってます。日本のフォークはいいので。

ROSIE ですよね。

―― 2人ともいろいろな音楽を聴いているので、お互いに今お気に入りの音楽をお薦めしあって親睦を深めていただけたらと思います。

ROSIE 最近はもっぱらフレンチ・ポップを聴いています。昔からフランス・ギャルとかは聴いていて、最近はセルジュ・ゲンズブールとかあの辺を深く掘って聴いています。

マヤ とくにお薦めはありますか?

ROSIE 『ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンズブール』をよく聴いていますね。



マヤ ジェーン・バーキンはあまり聴いたことがないな。

ROSIE なんかフランスの音楽って総じて暗い感じがして、それがなんか自分の波長と合うというか。ロックといったらロックだけどロックじゃないみたいな、その感じがすごく好きで。フランス語という言語の独特さというか美しさがハマりますね。癖になるというか。

マヤ フランス語はめっちゃセクシーですよね。

ROSIE 囁きみたいなのが。

マヤ フランス語を喋りたすぎて「初めてのフランス語」という本を最近買いました。全然やってないですけど(笑)。

ROSIE いいですよね、フランス語。

マヤ エレーヌ・ボーイの『タンゴニノ』というフランス語の絵本を朗読しているアルバムがあって、それをずっと聴いているときがありました。すごく心地いいんですよ。



ROSIE これは音楽とかではなく朗読なんですか?

マヤ 音楽付きの朗読みたいな。ずーっとこういう感じなんです。

ROSIE どこで見つけたんですか?

マヤ 「ヘンゼル&グレーテル」という好きなお店があって、雑貨屋さんなんですけど。そこはいつも変な音楽を流していて、そこでShazamしました。いいなあと思って。『ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンズブール』も聴いてみます。

ROSIE ぜひ。

マヤ あとお気に入りはトム・ウェイツの『リアル・ゴーン』。さっきのフランス語のもそうなんですけど、ちょっとホラー風味のおとぎ話っぽい曲が好きで。トム・ウェイツは中期くらいからけっこうそういうのをやっていて。そのなかでも『リアル・ゴーン』はロック寄りの変な曲とかフォークっぽい曲も入っていて好きですね。



ROSIE 面白そう。

マヤ トム・ウェイツはけっこう好きです。私の叔父になってほしい(笑)。

―― 最近はインディーズ系は掘ってないんですか?

マヤ 最近は掘ってないですね。メジャーなのを聴き漁ってる。最近出たやつとか。ヴァンパイア・ウィークエンドもそうだし。あとはビヨンセ。『カウボーイ・カーター』は今年のベストアルバムですね。マジでやばかったです。酔っ払うとその場にいる全員のAppleMUSICに追加させるんです(笑)。『カウボーイ・カーター』は本当にゲームチェンジャー・アルバムですね。最高です(笑)。



―― 3月29日の渋谷タワーレコードのサイン会には行かなかった?

マヤ 行かなかったんですよ。でも近くにいたので同じ空気を吸えただけで嬉しいです(笑)。ビヨンセ、やばいですね(笑)。最近はメジャーな音楽をちゃんと聴こうと思って流行りのものも聴いています。

ROSIE 去年の秋とか冬はリバティーンズやストロークスを初めてちゃんと聴きましたね。

マヤ 私もストロークス、去年初めてちゃんと聴いた。

ROSIE えー!? 同じですね。

マヤ かっこいいですね。

ROSIE かっこいいですよね(笑)。

マヤ 全曲、どこに出しても大丈夫ですみたいな。全曲、最高のアルバム(笑)。

ROSIE 私もそう思います。

マヤ しかもストロークスにはマヤって入っている曲(「Someday」)があって、めっちゃテンション上がる(笑)。

ROSIE めちゃめちゃいいですね。



―― リバティーンズやストロークスが流行ったのは2000年代初頭のロックンロール・リバイバルのときだからもう20年以上も前なんですね。

マヤ びっくりしますよね。

―― 城戸さんは生まれてないですよね?

マヤ え、そうなんですか!?

ROSIE 2004年生まれです。

マヤ あ、そうだったんですね。びっくり。2004年生まれということはおいくつですか?

ROSIE 2月で20歳になりました。

マヤ 2004年に生まれた人はもう20歳なんですね。

―― サブスクでどんな音楽でも聴ける時代ですから年代差も新しい音楽も古い音楽もないですよね。

マヤ 本当に。マジで今に生まれて嬉しいです。レコード屋さんで買ってチラシとかを見て、情報を仕入れるのもめっちゃいいなと思いますけどね。

ROSIE 自分で探さないと見つけられないみたいな時代もいいですよね。

マヤ 特別感はありますよね。

ROSIE すぐ簡単になんでも知れちゃうし聴けちゃうので、今の時代は。ありがたみはないですもんね。

マヤ CDは次の曲に飛ばせるけど、歌詞カードとかちゃんと見ながら「ふんふん」って楽しめた。サブスクだと「もういっか、このアルバムは」みたいになることもある。

―― サブスクの時代で作品を作るときの考え方って、CDアルバムを意識した作り方とは違ったりするんですか? それともそこはあまり意識しないで作るんですか?

マヤ めちゃめちゃ意識しますね。曲の出し方(配信の仕方)として1曲をポンポンポンって3曲くらい出して、それが入っているアルバムが出る。またシングルをポンポンと出してアルバムをドンというのが今の時代の定型になっていますよね。それを次からやろうと考え中です。曲の聴かれ方として、アルバム1枚を聴く人がたぶん減っているから、それこそ消費が早いというか、それに追いつくためにちょっとずつ小出しにしていきたいです。アルバムとしての意味は持たせたいけど曲を聴いてほしいから。

―― 他のアーティストのアルバムはどうやって聴いているんですか?

マヤ 好きなアーティストのアルバムはドンと構えて聴きますが、例えばジャケが可愛いから聴いてみよう、みたいなものは星マークがついている曲から聴いていって、よかったらアルバムを最初から聴いています。

ROSIE 全く同じですね。

マヤ だからずっと試聴コーナーにいるみたいな、そんな感じですね。でも、サブスクで聴いてよかったものはアナログ盤を買ったり。ブレイク・ミルズは「このアルバムは絶対にレコードで聴きたい」と思って買いましたね。あとレコードを買ったらサインをもらえる特典があったから(笑)。城戸さんは何系のレコードを買ってるんですか?

ROSIE それこそ好きなロックやジャズや日本のフォークとか、いろいろ持ってますね。

マヤ 気になる。

ROSIE レコードを集めたりしますか?

マヤ レコードでしか買えないものは絶対に買ってますね。あとジャケとかインナーが可愛いものは絶対にほしい(笑)。

ROSIE わかります。

マヤ わりとジャンルレスで掘ってるんですけど、新宿のディスクユニオンの昭和歌謡館が大好きなんですよ。1970〜80年代のアニメのオープニングとエンディングが好きで、そういうのを集めたりしてます。再放送でやってた『ニルスのふしぎな旅』とか。ジャケットもめっちゃ可愛いんですよ。7インチも多いですけど、オムニバスになっているアルバムとか。アニメの声が入っているやつとか。それを聴きながら部屋を掃除したりしてます(笑)。サブスクで聴けないやつを買ってますね。

ROSIE 私もそれこそ前はルースターズがサブスクにはなかったので、そのときは必死で集めたり。だけどこれを集めようという明確な基準とかはないですね。サブスクで聴いて「これはレコードで聴きたい!」みたいなものは買いますね。

マヤ めっちゃわかる。

ROSIE ありますよね、そういうの。

マヤ なんでなんだろう。なんだかわからないけどほしいというものはある。

ROSIE 「これはレコードで聴かなければならない気がする」と思うんですよ。そういうものは探しに行ったりします。それがどういう理由でそう思うのかはわからないんですけど。逆に「これはサブスクでいいや」みたいな。

マヤ なんなんでしょうね? ありますよね。

―― 持っておきたいという気持ちはありますよね。

マヤ ああ、それが大きいかもしれない。あの+マークを押すだけでは手にした感じがないという。レコードは家に来た人とかに自慢できるし(笑)。

ROSIE これ持ってるんだぜ(笑)。

マヤ 中古盤なんか、たまに前の持ち主の手紙が入ってたり、書き込みがあったり。曲名に◯とかついてて、この曲、好きだったんだなあって。

ROSIE 物語がありますよね。テープで補強された跡とか。

マヤ そういうのも好き(笑)。

ROSIE ほっこりします(笑)。

マヤ ちょっとだけレコード屋さんでアルバイトしたことがあって、少年隊のレコードが入ってきて「東山紀之、大好き」という手紙が挟まっていたことがあるんですよ。「うわー」と思って店長にいったら「それ、そのまま入れておいて」って。「そのまま売るんだ!?」って(笑)。

ROSIE いいですよね。

マヤ 可愛かったなあ。

―― それをいいといえる2人がいいですよね。では最後にイベントに向けての意気込みをお願いします。

マヤ 今回のイベントがより楽しみになりました(笑)。けっこう未知との遭遇感があり、長いセットだし、2マンになったから、2つのバンドをよりじっくり楽しむことができるような予感がします。FEVERは久しぶりにやるので、すごく好きなライブハウスというかティバに合っているような気がするので、その点でもすごく楽しみです。そして暴動クラブを見るのがめっちゃ楽しみです。

ROSIE 恐縮です。私もより楽しみになりました。けっこう被っているところもあれば、全然、真逆なところもあって、その対比が25日は見られるんじゃないかと思います。面白くなりそう。

マヤ 客層の感じも気になりますね。どんなフロアになるんだろうって。

ROSIE 面白そう、すごく。

マヤ いろんな化学反応がお客さん同士でもあるかもしれない。「今日、来るタイプなんだ?」って。あとはビヨンセに負けないように(笑)。

ROSIE 頑張ります(笑)。

© 2024 DONUT

2024年4月5日(木)BEAT DONUT @新代田FEVER

【公演概要】
BEAT EAST×DONUT 「BEAT DONUT」
日程:2024年4月25日(木)開場:18:30 開演:19:00
会場:新代田FEVER
主催:BEAT EAST
出演:暴動クラブ/THEティバ
料金:前売り¥2,800(ドリンク代別)/当日¥3,300(ドリンク代別)
※未就学児童は入場不可。小学生以上はチケットが必要です。
チケット発売中:
■イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/4039930001-P0030001
■新代田FEVER:〒156-0042 東京都世田谷区羽根木1-1-14 新代田ビル1F TEL:03-6304-7899
■各バンド取り置き:各バンドのXを参照してください。
■DONUT取り置き:info@donut.main.jp(件名に4.25と書いてください。内容は「お名前」「メールアドレス」「枚数」を明記してください)


【暴動クラブ(英語表記はVoodoo Club)】



メンバーは釘屋 玄(vo)、マツシマライズ(gt)、城戸 “ROSIE” ヒナコ(ba)、鈴木壱歩(dr)の4人。平均年齢20歳。ワイルドで荒々しく挑発的なロックンロールでライブハウスシーンを席巻中。昨年12月に行った二度のワンマンライブはそれぞれ即完。今、最も注目されているロックンロールバンド。
■MV「暴動クラブのテーマ」:https://youtu.be/CZG6IVm-1l8?si=YD6CvbWD5Lt7v8vh
■X:https://twitter.com/Voodoo_Club_
■Instagram:https://www.instagram.com/voodooclub_japan/



RECORD STORE DAY限定7インチシングル「シニカル・ベイビー」
2024年4月20日リリース
収録曲:シニカル・ベイビー/気になるお前 全2曲


【THEティバ】



2018年結成。メンバーは明智マヤ(vo&gt)、サチ(dr)。バンド名は仏チェコスロヴァキア合作アニメ映画『ファンタスティック・プラネット』のキャラクター“ティバ”に由来。カナダ出身のインディー・アーティストに傾倒していることから、カナダ出身を自称している。スタークローラーの来日公演のサポートアクトや「SUMMER SONIC」「FUJI ROCK FES」の出演も経験。海外リスナーからも熱い支持を受けている。2023年にリリースした配信EP「we are the tiva 2」を2024年1月にCD化。
■MV「winnie」:https://youtu.be/1LNkh_9B2Bo?si=w6ARwomjZcAl4NKA
■X:https://twitter.com/thetiva_band
■Instagram:https://www.instagram.com/thetiva.band/



EP(CD)『we are the tiva 2』
2024年1月10日リリース
収録曲:01. winnie/ 02. Hole horrible/ 03. Broken/ 04. tick tick boom 全4曲


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