DONUT




2022.11.17 upload

Johnnivan インタビュー

前作は曲の地面がパソコンの画面なのに対して、今作の曲の地面はスタジオの床、みたいな感覚がありますね
――Johnathan Sullivan

Johnathan Sullivan(vo)、Shogo Takatsu(key)、Junsoo Lee(gt)、Kento Yoshida(ba)、Yusaku Nakano(dr)の多国籍メンバーからなるロックバンド、Johnnivan。彼らは2018年1月に結成後、「SUMMER SONIC」「りんご音楽祭」などのフェスや大型イベントにも出演。インディーシーンからメインストリームまであらゆる垣根を飛び越えるサウンドで音楽ファンの目と耳を惹きつけている。かくいう筆者もライブでその存在を知りひと目で釘付けになった。その理由は、ダンスロック/ポストパンク/オルタナティブを基盤としつつそこにとどまらない楽曲群と、圧倒的にフィジカルな演奏&パフォーマンス。ぜひ一度ライブを見てほしいと切に思う。彼らは今年、デビューアルバム『Students』から2年ぶりとなる2ndアルバム『Give In!』を11月9日にリリースしたばかり。1曲1曲にインパクトのある10曲が並ぶ。しかしアルバムをとおして聴くと、インパクトだけではない緻密さと情感が融合したサウンドから、今作のキーワードとなったオーガニックな音色や風景が広がってくる。ふと、スクイッドやブラック・ミディのような音の突き詰め方にも共感するのだろうかと思って訊くと、それとはまた少し違うという答えがかえってきた。彼らの意識はもっと自由に、開けた地平に向けてサウンドスケープを広げているのだ。興味が尽きない5人に話を訊かせてもらった。

●取材・文=秋元美乃

―― JohnathanさんとShogoさんが中心になってJohnnivanを結成されたそうですね。

Shogo Takatsu 大学で同じ音楽サークルに所属していて、Johnathanが僕の後輩だったんです。でもすぐにバンドを組んだというよりは、最初はふたりでデモを送り合いながら1年くらい過ごしていました。

―― こんなバンドを組みたい、という構想はあったんですか?

Johnathan Sullivan 自分はとくになかったですね。

Shogo 僕はフェニックスが好きだったので、フェニックスっぽいバンドを5人編成でやりたいなとは、その頃なりに思っていました。今、そうなっているかどうかはわからないですけど(笑)。ただ、やり取りしていたデモ自体はそれに偏らず、いろんなタイプの曲を書いていましたね。

―― 一緒に音を出してみるのではなく、まずはデモのやり取りでスタートしたんですね。

Johnathan 自分がアメリカに留学していたので、タイミングのラグも含めて1年くらい経ってしまって。

―― あ、なるほど。

Shogo そのうちジョナ(Johnathan)と僕の音楽性が寄り添ってきたので、これはいけそうだと思ってメンバーを3人集めました。

―― メンバー3人に声をかけた決め手は?

Shogo 同じ音楽サークルで友達だったし、「やるならこいつらかな」というのはなんとなく思っていて。音楽性はバラバラだったんですけど、こういうレファレンスがあって、こういうかっこいいアーティストがいて、こういう感じを出したいんだよね、という話をするうちに好きな音楽が似通ってきたんですよね。バンドを始めた2018年から徐々に。

Kento Yoshida そうですね。僕はむしろバンドを始める前は邦楽の方が聴いていました。

Yusaku Nakano 僕も洋楽は聴いてなかったですね。タカツから誘われたときは、かぶっている音楽性がほとんどない状態で。「ドリーム・シアターみたいな感じもやるかも」みたいな(笑)。

Shogo プログレも好きだったので、そういうアプローチもできたらいいなって(笑)。

Junsoo Lee それは初めて聞いた(笑)。

―― みんな言われたことが違うんですね(笑)。

Shogo 何が好きかというよりも、楽器がうまくなりたくて苦楽を共にできる仲間がいいというか。バンドを始めたらいろいろあるだろうし、メンタリティ的にもバチバチ向き合える仲間を集めました。

―― 2ndアルバム『Give In!』は時間をかけて制作したアルバムだと伺いましたが、前作『Students』から2年の間に音楽への向き合い方とか変わったことはありますか?

Johnathan 良くも悪くも変わっていない感じがします。DIYのときから、最終的に残る曲はみんながかっこいいと思ったものだけ、という。何かロジックを経て辿り着くというより、「かっこいいよね」というシンプルな基準で。音楽への向き合い方はその時点でみんなが好きなものと合うか、そこだけな気がします。

―― 曲の構成はシンプルなようでシンプルじゃない面白さを感じます。曲作りはどのような感じで進めているんでしょうか。

Shogo 曲作りは前と変わらずで、ジョナと僕で原案を作って、それをみんなに配ってアイデアを出し合って強化していく感じです。でも、みんなが好きな音楽を共有する場とか、ライブをしたりフェスに出たり、そういう経験が自分たちの価値観を作ると思っているので、そういう経験が増えた分、曲を配ったときにみんなから返ってくるレスポンスが量も質も変わってきているかなと思います。その結果、『Students』はアイデア一本な印象を受けるかもしれないけど、今回のアルバムは5人分の柔らかいアイデアが入っていると思うんですよね。

―― 今作を作るにあたってメンバーで共有したことなどはありますか?

Johnathan 作り始める頃にありましたね。前作から次に向かうときに、いろいろな名盤を聴いて「これに追いつくようにしよう」みたいな気持ちで、長いリストを作ってみんなに渡しました。

―― どんな名盤がリストに名を連ねていたのでしょう。

Johnathan コアなものではなく、レッド・ツェッペリンの最初の4枚とか、ザ・キュアーを全部聴こう、とか、ナイン・インチ・ネイルズも聴いてね、とか、デヴィッド・ボウイのベルリン三部作を全部聴いてね、とか。王道で、小さい頃から聴いているものも、一回落ち着いて本を読むように聴いてみると「こういうプロダクションのチョイスをしてるんだ」というのが見えてきたりするんですよね。そういう意味で、自分も改めて聴き直しました。ただ、その頃にはもうすでにアルバムに収録されている曲の半分くらいはデモとしてできていたので、今回のサウンドに直結したかはわからないんですけど。

Yusaku こういう空気感や匂いの音楽を作りたいというマインドにはなってると思う。

Shogo DNAとしてね。

―― Johnathanさんの作ったリストには何枚くらいあったんですか?

Shogo 50〜60枚くらいあったかと。

―― 50〜60枚!?

Johnathan 一覧にしたらめちゃめちゃ多くなったんです。

Yusaku でも聴く時間はたっぷりあったしね(笑)。

Junsoo そのリストをもらったのが2年くらい前なんですけど、コロナ禍で家にいた期間があったので、その時期に聴けましたね。

Yusaku ツェッペリンとかも腰を据えて聴いたことが意外となかったことに気づいたり。テレビジョンも。

Johnathan あとApple Musicを見て、自分も知らないけどそっちの方向にもいきたいな、というものも入れたり。

Yusaku ニューオリンズのジャズ系もあったね。

Shogo あとT.レックス、ピンク・フロイド、ヒューマン・リーグ……古いのは1969年から、新しいのは(そのリストができた)2019年までいろいろな時代のが入ってましたね。

Johnathan ベーシックだけど、そこにいくのは誰しもができることではないから。

―― そういう聴いた音楽が血肉となったところでレコーディングができたんですね。

Shogo そうですね。作曲者のジョナ以外からのアイデアの量はかなり増えました。曲作りのスタイルも、『Students』まではジョナが100%作っていたんですけど、作曲の時点で僕も20〜30%要素を盛り込んでからみんなに配る曲もあって、5人のアイデアが入るようになった。同じ音楽を聴いて共通言語が増えたのかな、と。

Johnathan リードシングルの「No One is Going to Save You」は自分は声を乗せただけだし。

Shogo この曲の原案は俺とJunsooが書いて。

Junsoo アルバムタイトルの『Give In!』っていろいろな意味があるんですけど、ひとつには「手放す」という意味もあって。なんとなく、ジョナにとってもこのアルバムはGive Inな作品になったのかなと思うんですよね。この言葉もジョナがつけたんですけど、僕らのなかでもそういう感じがあるから、よく言い表されたタイトルになってるな、と。

Yusaku 総合的な結論になった(笑)。

Shogo あれ? これインタビュー終わる流れ(笑)?

Junsoo 全体的にみても『Give In!』ってすごくいいタイトルだよね(笑)。

Shogo 悪くいうと「諦める」という意味もあるんですけど、そっちの意味じゃないんですよね。いい意味で「まわりに委ねる」というか。

Junsoo なるべく、いらないプレッシャーを捨てたいという気持ちもあるだろうし。『Students』のときは「こういうふうにしなきゃいけない」という感じがすごくプレッシャーで、それが反省としてあった。でも今回はオーガニックを目指していたし、いい感じにそこにいけたように思う。

Kento 『Students』はこういう音にしようというのが最初から決まっていて、ひたすらそこに向かうような作業だったんです。今回はわりとスタジオでその場で出たものも取り入れながら作れたんですよね。

―― そうなんですね。今、オーガニックという言葉も出ましたが。

Shogo たしかに、オーガニックでいこうというテーマは最初にありましたね。曲もサウンドも。アイデアベースでみんなから出る柔らかいアイデアを盛り込んだ部分もオーガニックだと言えますし、レコーディングする上でも、少しミスったり予定していないフレーズが出たりしても「これはこれでいいね」みたいな進め方ができて。

Yusaku あとは5人が作っている音楽だということが聴いてわかる作品を目指しました。前作はわりと打ち込みとか、ドラムの音も重ねたり分離したりしたところもあって、バンド感がそこまでなかったかもしれないんですけど、今回は5人集まって楽器を弾いて歌って、という曲が10曲並んだと思います。

Junsoo 途中まですごく覚えてるのが、ザ・ナショナルの『ボクサー』みたいなアルバムを作ろうって話もしてたよね。実際アウトプットがどうなったかは自分ではわからないですけど。

Johnathan みんなが言ったみたいに、『Students』は曲の地面がパソコンの画面なのに対して、今作の曲の地面はスタジオの床、みたいな感覚がありますね。

一同 おおー。

Johnathan その違いかなって。あまりエディットをしないで、テクニカリーよりもエモーショナリー。人間の本能に訴えかける音というか。

―― たしかに、そういう影響もあるのか、前作よりもメロディがより雄大に広がっている感じがします。よりJohnnivanというバンドが見えてきたというか。

Shogo この5人でやっている意味が出ていると思いますし、もっと出せるんじゃないかと思っていますね。

―― 今回、アルバムのリリースまでに4曲のリードシングルがありました。この4曲が選ばれたポイントは?

Shogo いろいろ協議を重ねまして(笑)。でも、あまりシングルにこだわるバンドでもないので、アルバムを聴いてもらうきっかけとして、どっちがインパクトあるか、とかそういうことを話しながら決めました。選曲自体は自ずと決まったよね?

Junsoo 順番を話し合ったくらいですね。

Shogo 全曲シングルになってもいいと思えるアルバムになったと思ってますね。

―― みなさんそれぞれの推し曲というと?

Shogo 俺は「I’m Only Visiting」が好きだなあ。最後に作った曲なんですよ。いい意味で吹っ切れて、いい制作ができた。アウトプットとしても仕上がりがいいと思う。

Kento 僕は「Forever」ですね。シングルカットはしてないけど(笑)。デモをもらったときからすごく好きで、Johnnivanの曲の中でも一番好きかもというレベルで好きです。

Junsoo マジで!?

Yusaku わかる、わかる。

Kento ベースはあまり入ってないんですけど。

Johnathan 僕は「Spare Pieces」かな? これはYusakuさんとも話したんですけど、今回の制作の上で、みんなにいろいろ委ねる部分があったんですけど、この曲は自分のエッセンスが一番残っているというか。2020年の年末に書き終わった曲で、タカツさんに曲を渡す前の、自分の中で苦戦している何週間、何ヵ月というものがまだ見える気がして。

Yusaku そうだね。トラックっぽいし、でもオーガニックっぽいし、曲は全然『Students』とは違うし、Johnathanが作っている感じが見える。

Junsoo 僕は、悩みますけど「Otherwise」ですね。アルバムの最後の曲。単純に曲調が好きだし、レコーディングも気持ちよく終わった記憶があります。当時、オーガニックさを求めて一発録りで録音するというスタンスでやってたんですけど、けっこう難しくて。でも「Otherwise」はアルバムの締めとして気持ちいい曲になったんじゃないかと。

―― この曲たちを一発録りで録ろうとしていたことが衝撃です。

Shogo ちょっとイカれてたんですよ(笑)。だから時間がかかっちゃったんですよ。最後の方になって「そこまでこだわることもなかったな」って学んだんですけど。

Kento 編集で切り貼りしないというオーガニックさも求めたからね。

Shogo Yusakuは?

Yusaku 俺も「Otherwise」(笑)。基本的に僕は情景が思い浮かぶ曲が好きなので、一番は「Otherwise」で次点は「Helpless」かな。歌詞の意味を聞くとすごく思い浮かぶところがあって、終盤もかっこいいし。

―― みなさんが違う曲を挙げるほど、いい楽曲がそろいましたね。ちなみに私は「Chipped Tooth」が一番好きです。

Shogo その曲も好きって言ってくれる人が多いですね。

―― たとえば音楽性の突き詰め方でいうと、スクイッドやブラック・ミディといったバンドに共感するところはありますか?

Yusaku ブラック・ミディは変態ですからね。全てを音楽に傾けないとああはならない。やっぱり生活まで音楽に染まらないとあそこまでできないと思うので羨ましいですね。僕らは僕らで、できる限りのことをやったな、という感じだと思います。

Shogo 日本のインディーシーンの中でみると、僕らはけっこう突き詰めてるように思われるんですけど、スタンスとしてはもっとストレートなバンドだと思ってます。スクイッドやブラック・ミディはもっとコアというか。もちろん吸収したりリスペクトしてる部分はあって、でもあのレベルの緻密さに向かっているかといえばそうではなくて。今はもっと自由さを取り入れたいなと。

Yusaku ポイントポイントで緻密にやるべきところは緻密にやっているし、でも全体としてはもっとオーガニックに大きく捉えたいとは思っているので、どちらかというと前作の方が突き詰めて作ったかも。

Shogo なので、意外と自由で柔軟なんだよというところを知ってもらいたい(笑)。

一同 ははははは。

―― 今作でそれが伝えられそうですね。あと、『Give In!』にはサックスやトランペットが参加していますが、こんな音を入れたい、こんな音にしたい、というようなこだわりがあったのでしょうか?

Shogo 最初はピアノとか管楽器とかギターを全面に出したいというような話はしてました。

Johnathan なんというか、前は自分たちの自己紹介の一環で「ダンスです」とか「ニューウェーブです」とか言ったりしていたんですけど、それを言っているとそれだけしかできないような気がしたんです。トーキング・ヘッズ好きだけど一日中聴いているわけではないし、みたいな。そういう意味で、あえてダンスはしないというような意識をもちつつ、でも滲み出てくるものがあるから「Helpless」や「Chipped Tooth」みたいな曲が生まれて。それこそオーガニックな流れで。あと、前回はギターが打ち込みに近い状態だったので、今回はJunsooさんに任せて、もっとロックに聴こえればいいなとは思っていましたね。

―― なるほど。

Johnathan あと、サウンドでこういうのをやろう、というのは今までもとくになかったんです。(曲を作っている)当時、自分が聴いているものと合えばいいかなという感じで。それで、2ndアルバムでは何を書こうかなとテーマ探しをするんですけど、コロナ禍もあって家に閉じこもっている間は進行形で何もイベントが起こらないじゃないですか。そこで、じゃあ何をやるかというと過去に遡る。自分の今までの生活はどうだったんだろう、と。アンプロフェッショナルですけど、自分の中でセルフセラピーみたいなものが始まって自然と暗くなる、みたいな(笑)。

Yusaku 内向的になるってことだよね。

Johnathan なので、こういうことについて上手に書けたらいいなというところからスタートして、結果的に自分のメンタルのアップダウンをどうやって伝えようかと考えると、あえて「Spare Pieces」みたいなアップな曲の方がそれがバレないかな、と思ったり。「Chipped Tooth」は自分も2番目、3番目くらいに好きなんですけど、作ったきっかけはジョージ・フロイドの事件なんです(米ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件)。でもそれを、日本に住んでいて何も貢献していない、かつアメリカとのハーフの白人の自分が語る上で、どうやったらヘルプできてマイナスに働きかけないだろうか、と。本当に伝えたいことは「ブラック・ライブズ・マター、もちろん」ということなので、それをあえて言わずに別の視点から歌ってみようと思ったんです。LCDサウンドシステムやアーケイド・ファイアみたいな曲にのせれば、一見誰も気づかないだろうし。でも伝えたいことは伝えられてる。

Shogo デモを渡されたときに、歌詞の内容もジョナに聞くんです。で、「歌詞と曲調が違うけど大丈夫?」「逆に明るくしてもらって大丈夫です」みたいな。

Johnathan そう、ポップにしてもらおうと。

Shogo 前は歌詞と曲調を合わせて、と思っていたけど、ミツキの新しいアルバムもこういう感触があるし。

Johnathan ケンドリック(・ラマー)もそうだよね。

Yusaku 明るい曲の方が余計に切ないこともありますよね。

―― じゃあ、歌詞の面でいうと、自分の内面に向き合って言葉を綴ることができた作品になったんですね。

Johnathan そうですね。言葉を綴って解決したかというとそうではないけれど、自分がこういうことを抱えていたんだ、というのがわかった1枚になりましたね。「自分はこういう悩みがあるんです」というのを並べるだけでも前進したかなって。『Give In!』というアルバムタイトルにもつながるし。本当の意味は母親にしか伝わらないかもしれないですけど。

―― ジャケットのアートワークはずっとJohnathanさんが手がけていますよね。最初のシングルにも涙が描かれていて、今作にも涙が描かれているのが印象的ですが、これは今の話にもつながりますか?

Johnathan アートワークは必ずしもサウンドと直結しているわけではなくて。今回は、いつも自分たちが使っているスタジオから見た青空と自分なんですけど、Give Inの意味が持つ、手放すことによって得るものもそうだし、サウンドと歌詞の対比もそうだし、前よりも暖かいけどコアはもう少し悲しいというか。そういうことがたまたまマッチしたかなと。

―― そういうJohnathanさんの言葉にみんながサウンドで寄り添うというのは素敵ですね。

Yusaku 僕もドラムを叩く前に、歌詞の意味を聞くんですよ。

Johnathan 「このキャラクターはどういう気持ちなのか?」みたいに聞くよね(笑)。

Yusaku さっきも言ったけど、情景が浮かぶ曲が好きで、それは歌詞やメロディから伝わってくることが多いので、それに寄り添ったドラムを叩きたいなと思ってますね。

―― なるほど。だからか、ピッチが整っているように思えて、もっと本能的に聴こえるのはそういう理由もあるんですね。情感がのっているというか。

Yusaku そうですね。エディットもしていないし。

―― エレクトロとアナログの絡み合い方も豊かに聴こえました。音の立体感もライブ感があって。

Shogo そこを目指しましたね。今まで視野が狭かったんですけど、自分たちなりにいろいろやってみて、いい仕上がりになったと思います。

―― 今は洋楽邦楽と分けるのもヤボな時代になりましたが、自分たちの活動として意識するところはありますか?

Shogo まだ日本の音楽シーンは日本の中で完結しているように思えるんですよね。日本向けの音楽が多いというか。なのでJohnnivanをきっかけに、もっといろんな音楽が海外にはあるってことを知ってもらえるような爪痕を少しでも残せたらなって。サブスクもあるし、不可能なことじゃないかな、と。日本でやっていることを意識しすぎないでやっていきたいと思っています。

© 2022 DONUT

>> go to Back Number

INFORMATION

2ndアルバム『Give In!』
2022年11月9日リリース
収録曲:01.Discomfort/02.Lime Country/03.Spare Pieces/04.Table for Two/05.Chipped Tooth/06.No One is Going to Save You/07.Helpless/08.I’m Only Visiting/09.Do You See Me?/10.Forever/11.Otherwise

■Spotify


■Amazon AD


■ LIVE情報
「JOHNNIVAN GIVE IN! RELEASE PARTY」
2022年12月15日(木)SHIBUYA WWW
<BANDs>Johnnivan/No Buses/The Tiva
<DJs>片山翔太/Harry

※ライブ、イベントなどの最新情報は公式サイトをご確認ください。
https://welovejohnnivan.com

LATEST ISSUE

LATEST ISSUE

PODCASTING

池袋交差点24時

STUDIO M.O.G.

STUDIO M.O.G.

amazon.co.jp

↑ PAGE TOP