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2022.08.05 upload

爆弾ジョニー インタビュー

今までは「爆弾としてどうするか?」とか、そういうことばかりを考えていたと思うんですよ。でも、なんかもう別にみんなが一個人として生きていていいな、と思ったんです。「爆弾をいいように使おう!」と。そう思ったのがいい方向に行ったんだと思います
―― りょーめー

爆弾ジョニーがニューアルバム『LOVE』をリリースした。このアルバムのサンプル盤をライブを見に行ったときにいただいた。その翌日、CDプレイヤーで聴いた瞬間、これは爆弾ジョニーの決定版のような作品だ、と思った。おそらく爆弾ジョニーのファン全員が諸手を挙げてこのアルバムを歓迎するだろう、と。爆弾ジョニーらしい王道のロックンロールがあって、お馴染みのおふざけモードの楽曲があって、後半は『BAKUDANIUS』を思わせる軽やかなグルーブで彩られる。この10年以上の間で彼らが表現してきた音楽性がバランスよく配置されている。かつ、それぞれの楽曲は精度を高めている。おふざけモードの曲「バトリズモ」ですら「なんかすごいな」と思った。それだけではない。このアルバムには爆弾ジョニーのこれからを占うような楽曲が2曲入っている。1曲目の「コバルト」と最後の曲の「忘却の羊」だ。前者は爆弾ジョニーの新たなアンセムとして鳴り響き、後者は今までにない大きなポップ・ナンバーだ。この2曲がアルバムをさらに高みに連れていっている。まさに『LOVE』という大きなタイトルにふさわしい作品となった。5人の個性が存分に詰まり、そしてバンドとしてきらめいた傑作について、りょーめーに話を訊いた。

●取材・文=秋元美乃/森内淳

―― バンド結成10年というときにインタビューをやったんですが、あの直後にコロナがやってきて、今回は久しぶりのインタビューになりました。まずは近況から教えてください。

りょーめー 新譜を出してツアーをまわるので、今日はスタジオでツアーのセットリストを考えていました。だいたい皆さんはアルバムを出してツアーをやる際に、アルバムの曲をメインでライブをやる方が多いと思うんですけど、爆弾はそういうのをあんまりやってこなかったんで、今回そういうことに向き合って、なるべくニューアルバムからやった方がいいんじゃないか、っていう話をしたりしなかったりしてますね(笑)。

―― 今のメンバーになって10年の節目なんですよね。

りょーめー (ロマンチック☆)安田とタイチ(サンダー)が入って10年経ちました。

―― 以前、インタビューしたのが事務所から独立した直後だったんですが、独自の活動をやり始めて、しばらく時間が経ちましたが、どんな感じですか?

りょーめー 自分らでやるとなってから、いろんな人とのやりとりを自分と安田くんで分担していて、キョウスケが経理と機材とかで、タイチが通販で、とかをやってるんですけど、そうやって前のアルバムのときにやるべきことは一通り経験しました。

―― なんとなく役割分担が決まってきたわけですね。

りょーめー そんな最低限の役割をやってるうちに自分がプラスでできることってデザインの面とか曲の中身とかMVとか、そういうところがわりとデカいな、という気がしたんで、4年ぶりに新しいMVを撮りました。メジャーを離れる際に出したMVが2018年だったので、コロナとか独立とかいろいろ経た上でも久しぶりにMVを撮ろう、ってなって。だけど1曲だけじゃ嫌だ、と思って、急に3曲作って(笑)。

―― デザインとMVはりょーめーさんの担当なんですね。

りょーめー ここ数年で絵描きの友達とか漫画を描く友達と仲良くなったんですよ。それがバンド活動に還元されている感じですかね。10曲目の「忘却の羊」は、その漫画家の友達が絵をつけてくれたりとか。「LUST」はキョウスケが映像の編集をやってくれたんですけど、映像の編集とかギター関連の修理とかアンプの回路とか、彼はそういうところが詳しくなってますね。

―― テックはキョウスケさんなんですね。

りょーめー ベースの音とかもキョウスケが面倒を見てアンプ貸したりして録音しました。自分たちでやるようになって、そうやって各々の興味のあることがわかりましたね。自分自身もバンドとか音楽に関わってきた10年で何に興味があるのかわかってきました。諦めるところは諦めやすくなったし、自分がこだわりたいのはここだ、と思ったら、そこをこだわるという感じですね。近況はまぁそういう感じですかね。

―― 今作『LOVE』は爆弾ジョニーのリスナーが求めているものをちゃんと表現した作品だな、というのが第一印象でした。

りょーめー ほんとですか? 嬉しいです。前作が『爆弾ジョニー』というセルフタイトルのアルバムなんですけど、通販とライブ会場限定で出したときに割り切ったんですよ。セルフタイトルのアルバムだから、これから聴く人の入り口にもなりやすいじゃないですか。爆弾ジョニーとして求められていることに寄り添ってやってみよう、っていうのと、ふざけたところもあるから、それも入れてって作ったのが『爆弾ジョニー』で。それに比べてだいぶ好き勝手にやっていたのが3枚目のアルバム『H1OPE』(ホープ)なんですよ。そのどっちの経験も活かしながら作ったのが『LOVE』だったんじゃないか、という感覚があります。あと『爆弾ジョニー』の最後の曲に「123356」という曲があるんですけど、ソニーを離れるときにお蔵入りになった曲なんですよ。それを前作で出せてすごくスッキリした感じがして。独立する前のことと、自分が、なんというか、ちゃんと終われたというか、そういう気持ちになれたっていうのがあって、それで『LOVE』はすごくフラットに作れたというのはありますね。

―― 『H1OPE』と『爆弾ジョニー』にはそういう目的があったんですね。

りょーめー 『H1OPE』と『爆弾ジョニー』はリアルタイムでレコーディングしたり作った曲ばかりではないんですよ。爆弾は2017年のZeppTokyo公演の前に2枚のEP(『BAKUDANIUS』と『クレイジービートラリアット』)を出したんですけど、そこから『H1OPE』までリリース的に言えば3年空いているんですよ。グダグダだった期間があったので、ソニーで録った曲が出せてないんですよ、アルバム2枚分(笑)。 ―― そんなにあったんですね。

りょーめー 結局、それはタイアップが付けられないからリリースができない、って言われて。ソニーを離れたあとに、嫌だな、悔しいな、と思って。『H1OPE』の1曲目に入っている「緑」と『爆弾ジョニー』の最後の曲「123356」は絶対に世に出したかったんですよ。それありきで作ろう、と思ってたので、何かこう作る理由があるから作った、みたいなところがあって。だけど『LOVE』に関しては作る理由はなかったんですよ。『爆弾ジョニー』を作ったあとに、別に何も意欲がわかなかったら、わざわざ無理して作品を作ってなかったと思いますね。

―― 『LOVE』を作る意欲はどこから湧いてきたんですか?

りょーめー 1曲目の「コバルト」が出来たから、そこから他の曲も出来たっていうところがあります。

―― 「コバルト」はどうやって出来たんですか?

りょーめー 曲自体の種みたいなのは2015年くらいからあったんですけど、コロナ禍になって爆弾は去年もそんなに忙しくしてなかったので、単純に孤独に音楽をできる時間が増えたので、曲を完成させるまでの余裕が生まれて、このタイミングで曲に向き合えた感じですかね。この間に『友達.ep』っていうソロアルバムを作ったりもしましたし。あと木下百花さんのギターを弾いたり。その現場でスパルタローカルズの伊藤(真一)さんのギターがすごい衝撃で、なんか刺激を受けて自分もギターを家で弾くようになったり、そんなような流れで「コバルト」が完成したような気がします。

―― 『LOVE』は原点に帰ったようなところもあって、『爆弾ジョニー』よりも『LOVE』は爆弾ジョニーだな、と思いました。

りょーめー 今の爆弾は小堀くん以外のメンバーは曲を作るんですけど、初期の頃は自分の曲が多い感じでした。その後はキョウスケが多い時期、安田が多い時期もあって。こないだのアルバムの時は、自分の曲は3曲、安田が2曲、タイチとキョウスケが1曲ずつだったんですけど、今作は久しぶりに自分の曲の割合が多いアルバムなんですよ。ちなみにぼくが作ったのは「コバルト」「マリア」「LUST」「CATTY」「忘却の羊」です。「らららら」と「バトリズモ」と「スマイル」は安田で「B級映画」だけキョウスケで「ハナノキの唄」がタイチというバランスなんで、アルバムの半分は自分の曲なんですよ。そう考えると初期のそれに近いバランスがあるかもですね。初期の爆弾はエレファントカシマシみたいな感じでしたよ。「ボーカルが絶対」みたいな。銀杏BOYZとか。ああいう感じのテンションだったので、一昨年にソロアルバムを作ってそういう感覚がちょっとまた戻ったのかな。だから『LOVE』の自分曲に関してはほぼソロの気分ですね。

―― それがかえって奏功したんですね。

りょーめー そっちの方が楽なんですよね。とにかく、この作品を作りたかったんで。それでここ1年半くらい、このアルバムを作って全国流通するのを目標に、自分は動いていました。

―― 半分ソロと割り切った方が、より爆弾ジョニーになれたというのは面白いですね。

りょーめー 自分の楽曲面に関してはとくにそうですね。別に難しく考えずに爆弾っていう集団の中で一個人の表現をすりゃいいじゃんっていう吹っ切れ方をしましたね。爆弾ジョニーっていう集団でCDを作りますっていったときに、半分の曲は自分のソロで、他の曲は他のメンバーの個性を出せば、「みんなの思う爆弾ジョニー感」につながる良さみたいなものが出るのかもっていうふうな気持ちに、今インタビューを受けていてなりました。

―― なるほど。

りょーめー 今までは、メンバーの誰かが爆弾の実になるようなソロの活動をしたとしても、全体の波長とかムードに合わないと、それが爆弾に還元されていなかったんですけど、今回はそれが自分では無理矢理に上手いこと還元できたような気がします。今までは「爆弾としてどうするか?」とか、そういうことばかりを考えていたと思うんですよ。でも、なんかもう別にみんなが一個人として生きていていいな、と思ったんです。「爆弾をいいように使おう!」と。そう思ったのがいい方向に行ったんだと思います。

―― それはメンバーそれぞれにも言えますからね。

りょーめー そうですね。だといいし、むしろそれくらい思って欲しいですね(笑)。

―― 『LOVE』には前作に収録された「マリア」と「B級映画」も再収録されているんですね。何か意図があったんですか?

りょーめー 『H1OPE』は全国流通で売ったんですけど、『爆弾ジョニー』は通販とライブ会場だけだったので、売れる枚数が半分とかで。やっぱり流通はした方がいいよね、っていう話になって、『LOVE』は全国流通するので、前作から皆にもっと聴いて欲しい「マリア」と「B級映画」の2曲を入れたというシンプルな理由です。

―― アルバムの最後は「忘却の羊」です。この曲は最後にふさわしい曲だと思います。

りょーめー ほんとですか? 最初は「ハナノキの唄」を最後にしようと思ったんです。すごくボーナストラックっぽいから。だけど、ボートラを入れたくなくて。タイチの曲ってボーナストラック感が出ちゃうんですよ。「ハナノキの唄」も入れる場所をめっちゃ迷って。

―― この曲は他の曲に比べて一番音楽性が違いますからね。

りょーめー 「B級映画」「忘却の羊」「ハナノキの唄」っていう段階もありました。

―― 「忘却の羊」がこのアルバムをまとめた印象がありました。

りょーめー そうですか?

―― 爆弾ジョニーの新しいスタイルのロックンロールでありポップスであるような気がしました。

りょーめー この曲を作ったときに、自分の作曲で一つの方程式を見つけたな、っていうのはすごく思いました。パターンが。なんかすごい、いい種を見つけたって感じです。

―― りょーめーさんにとっても新しい展開だったわけですね。

りょーめー とはいえ、曲自体は別に変なことはしていなくて、すごいクリシェだったり、、あとサビとかは、キーは変わっているんですけど、4曲目の「LUST」のサビとコード進行が一緒で。実は「LUST」って前作の「123356」のサビとコードが一緒だったりするんですよ。SAMURAIMANZ GROOVEの「Hello」も一緒なんですけど。自分が好きで得意とするコード進行が一個あって、それをサビにしたいというか、そこで歌を歌うのが一番気持ちいいので。あと例えば、「なあ〜んにも」とかカノンの進行じゃないですか。なんかそういうのでもう一個なんだろうって考えたらクリシエとかじゃないですか、王道って。だから自分の好きと王道をつなぎ合わせて。ただ、それを普通にやると、ただのいい曲になっちゃうから、間奏やイントロとアウトロで工夫して。そんな感じなんで新しいことはとくにしてないんですけど、自分の持ってるパーツと組み合わせ方に気付いた的な感じですね。まさにこの曲の1サビの歌詞みたいな! 今なら気付ける余裕もあったからこそできた曲だと思います。

―― たしかにこの曲のイントロとアウトロは印象的ですよね。

りょーめー イントロとアウトロが違う曲ってすごい好きなんですよ。アウトロはキョウスケのテンションと安田のスライドギターがハマる感じだったので、ガーって抜けてくようにして、イントロは不協和音を入れよう、って思って。ハーモニカとかカズーとかの歪みすぎている音みたいなのが欲しかったので、ギターをもう1本、めちゃくちゃなやつを入れて。たぶん、自分はこういう遊び方をするのが好きなんだな、っていうのがわかりました。

―― 歌詞についても工夫されたそうですね。

りょーめー 歌詞も半分は親父が死んだことを書いているんですけど、もう半分はわかりやすさにおいてすごく世間に歩み寄っているつもりです。このバランスも自分の中で好きだし、得意なことだと思っていて。私情が半分入っていないと歌ったときに自分の熱量が上がらないんですよ。もう半分は、もしタイアップで流れたとしたら、ということを考えて言葉を選んだり。あとは音にハマって気持ちのいい語感とか聴いている人に寄り添うっていう。そういうことをすごくクリアに「やろう!」と思ってやったのが「忘却の羊」で、「コバルト」は本当に何も考えないで作りました。というのがアルバムの最初と最後の曲です。

―― このアルバムの肝は1曲目の「コバルト」と最後の曲の「忘却の羊」ですからね。

りょーめー 「コバルト」はコロナきっかけで家にいるようになって「がっつり曲でも作るか」っていう感じで作り始めたんですけど、作品としては何も考えてなくて。「忘却の羊」は日々バイトに追われてて、適当にギターを弾いているときにふと浮かんできたんですよ。その後からさっき話した作品としての色々を考えて。兎にも角にもそういうことができる時間や余裕って大事ですね。自分はそれがないとたぶん他人に「いい」って言ってもらえる曲を作れないな、ということもわかりました。自分的には「コバルト」の方が自然に作ったつもりだったけど、いざ聴くと「忘却の羊」よりも不自然な感じがするので、人の感覚も当てにならないなーとは思いますけど(笑)。「忘却の羊」なんて自然に思いつきはしたけど、不自然に作った曲の塊みたいな位置づけですから、自分の中では。

―― りょーめーさんが以前「大きい声は自分のことを歌えるけど、小さい声は人の声に寄り添える」と話していたことがあって、「忘却の羊」を聴いたときに、そのセリフを思い出しました。

りょーめー たしかにサビのケツの方だけガーってやってますね。あとはどちらかというと大きい声を出してない。2番は他のメンバーにも歌ってもらって。たぶんそういうバランスもありますね。全部が全部、声を張り上げた曲で最近の自分がいいなと思ったのはSAMURAIMANZ GROOVEの「Hello」ですね。あれはギタリストがギターのフレーズを最初に考えてリフだけあって、それから歌と曲はほぼ自分が作ったんですけど、そのときは大きい声しか出してない感じでしたね。それを考えると「忘却の羊」は今すべてにおいてバランスのいい曲かもしれませんね。これが出来たことで、いろんなやりようというか、なんとでもなるな、という気持ちはありますね。

―― 今作は1曲1曲の精度も上がっているし、「バトリズモ」のような曲だって、完成度は増しているような気がするんですよね。後半の『BAKUDANIUS』を想起させるようなパートもいいし。それで最後に新しい展開の「忘却の羊」が来たことでバンドの未来にもつながるような印象もあって、本当にいいアルバムです。

りょーめー ありがとうございます。なんでしょうね。

―― やりたいことを好きなようにやった、というのがよかったんじゃないですか?

りょーめー 『H1OPE』は好き勝手やってて、独立して初めて自分らで流通させるっていうので。その時期はコロナになったばっかりだったから、せめて爆弾のCDが出て、それを聴いた皆が少しでも元気が出るといいなーという気持ちがあって、リリースすること自体に意味があるという感じだったんですけど、今回は自分が出したいものを作ったっていうのはありますね。サブスクとか限定販売じゃなくて全国流通させるために。アルバムのジャケットにしても、今回のジャケを描いた友達がいて、そいつの絵でずっとCDを作りたくて。『H1OPE』のときのデザインは、今でこそいろいろと言い合える関係の人なんですけど、知り合ったばかりの頃は安田くんの知り合いで、『H1OPE』のときにはデザイン面にはあんまり自分は関わってなくて。だから自分がやりたいようにやるっていう方が爆弾に合うんだと思います。

―― なるほどね。

りょーめー 今回は『H1OPE』のデザインをやってくれた人がアルバムの歌詞カードのデザインをやってくれて、それもすごくいいんですよ。そういうフィジカル的なところが好きだって自分が思えてないとCDとして作る意味がないな、と思って。一通りやったからわかったんですけどね。ジャケットや歌詞カードを見てほしいからCDを出すわけだし。ただ、自分はこのアルバムを作ったら一回燃え尽きるということはわかっていたので……

―― 今、燃え尽きてるんですか?

りょーめー わからないですけど、次のことは考えてないです。作品とかライブとか。

―― だけど、アルバムツアーはやるんですよね?

りょーめー これを出すとなったときに、キョウスケが「新作をリリースするのであればコロナで流れた対バンツアーをやりたい」って言って。みんなもまぁそこまで言うんならやろうか、って。もし自分だけでバンドの舵をとってたら、これをリリースしてもツアーはやらなかったと思います。ソロだったらやってないです。そこにキョウスケっていうメンバーがいたから、これをリリースしてツアーをまわる、しかも対バンとワンマンで2回やるっていうことになったんだと思います。これで10月までのスケジュールはなんとなく決まっているんですけど、その後のことは自分が何かを言い出さないと始まらないんでしょうね、でも何も考えてないんですよ。ツアー中に何か思うかもしれないですけどね。ただ現状、満足のいくアルバムが出来ちゃったな、っていうのはあるんですよ。

―― このアルバムに全身全霊を注いだから、きっと今はHPもMPも0なんですね。

りょーめー そういえば、メジャーデビューしたときに手相の占い師に見てもらうという企画があって「君はアウトプットがすごいけど、インプットしておかないと、力尽きるよ」って言われて。その半年後とかに活動休止してて。で、自分はきっと他人とバンドをやっているということはインプットも活動に求めてるってことだと思うんですよ。ソロだったら気ままに独りで私生活とかそういう音楽とは関係ないところでインプットして、自分の音楽活動にアウトプットすればいいと思うんですけど、バンド活動って他人とやっている意味がないと、バンドをやる意味が見出だせないんで。自分の予想外にツアーまわるとか(笑)、多分メンバーとかからインプットをもらうってことをバンドをやるひとつの意味として持っていて。それでここ何年かインプットばっかりしてて、その久しぶりに出た自分のアウトプットがこのアルバムのような感じがします。

―― ライブでこのアルバムの曲を歌ってたら、作品がまたどこかへ連れてってくれるかもしれないですしね。

りょーめー ツアーをまわって、やっぱライブがしたいな、ってなったら、来年もライブを入れるかもしれないけど、ツアー中とかに次の作品のアイデアが出たら制作に入るし、ソロがやりたいってなったら、そっちをやるし。『LOVE』というすごい満足のいく作品が出来て、ツアー以降何も決まっていなくて、もしかしたらライブは当分ないかもしれないので、ツアーには来てほしいです!

―― いい作品が出来たので、ひとまず安心しました。今日はありがとうございました。

りょーめー 前回のアルバムから曲解説だけは爆弾のホームページで見たい人だけ見られるようにしようぜ、って感じでやってるんで、曲のことについては喋れるんですけど、なんでこのアルバムが生まれたのか、なんでこのアルバムを作ったのか、どうしてそれが今なのか、自分も今日訊かれるまであんまりわかんなかった。今もよくわかんないけど。ただこれを作れたのはなんかいいことだと思います。

© 2022 DONUT
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INFORMATION

5thアルバム『LOVE』

2022年8月3日(水)リリース
収録曲:1.コバルト/2.マリア/3.らららら/4.LUST/5.バトリズモ/6.スマイル/7.CATTY/8.B級映画/9.ハナノキの唄/10.忘却の羊

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LIVE INFORMATION

5thアルバムリリースツアー「LOVE」
〜2マン編〜
8/26 大阪 あべのROCKTOWN w/DOES
8/30 東京 新代田FEVER w/a flood of circle
9/2 北海道 札幌mole w/KALMA

〜ワンマン編〜
10/8 東京 新代田FEVER
10/15 大阪 北堀江club vijon
10/21 北海道 札幌mole

ライブ情報は変更になる場合があります。必ず公式サイトをご確認ください。
https://bakudanjohnny.amebaownd.com/pages/3505166/LIVE

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