カタヤマヒロキのコラム「食べロック2」

カタヤマヒロキのコラム「食べロック２」

■カタヤマヒロキ（Dudes、Lüstzöe）のコラム「食べロック2」
A級やB級といったカテゴリーを超え、食へこだわり、食べまくるロッカー、カタヤマヒロキがお送りする食のコラム「食べロック２」。ほぼ月1で「食」を投下！
●プロフィール：カタヤマヒロキ／ボーカリスト。ソロプロジェクト「KTYM」始動。Dudes、LüstZöe、地獄ヘルズボーカル担当。ラジオのDJも担当。Droogは無期限活動休止中。公式サイト：https://ktym-jpn.com

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第20回：「絶品チャーハン！谷中の老舗街中華、一寸亭（ちょっとてい）」

2022.03.24 upload

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東京都台東区、谷中銀座商店街に街中華の老舗「一寸亭」という名店がある。
お店の名前は「一寸亭」と書いて「ちょっとてい」と読む。
（ネーミングがとても可愛い！）
下町情緒溢れる商店街で40年以上愛され続けるお店で、特にチャーハンが有名みたいだ。
そのお味は「ちょっと」どころか「かなり」美味しいらしい。
日々の喧騒から、ふと立ち止まって昔ながらの雰囲気の街中華でノスタルジックに癒されたい。そして出来ることなら外が明るいうちからビールをキュッとやりたい。
たまにはそんな日もあっていいだろう。当コラムはそんな日を愛するコラムである。

そんな日々の“ちょっと”した夢を叶えに谷中へ向かった。

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日暮里駅から徒歩5、6分。谷中銀座商店街から路地を少し入った静かな場所に一寸亭はあった。

空気が澄んで晴れ晴れとした気持ちいい日。
店内にはカウンター5席、テーブル2卓、小上がり2卓。落ち着く店内だった。
運良く小上がりに通してもらえた。心の中でガッツポーズをキメた。
「席ガチャ」で当たりを引いて嬉しくなる。

まずは明るいうちからビールという夢を叶えるために生ビールを注文すると……

キンキンに冷えたジョッキでアサヒがやってきた。
入店して5分で2度目のガッツポーズ。

アルコールを頼むと出してくれる「細切りのメンマ」は歯ごたえがコリコリとしており、甘めの味付けで素晴らしいアテ。これだけで1杯いける。

落ち着いてメニューを見てみるとその数の多さは圧巻。約100種類はありそう。さすが老舗の街中華。
まずはお目当ての1つであった焼豚がやってきた。

焼豚（1300円）

たっぷりと量があり、噛みごたえがあって味付けもしっかり、噛めば噛むほど旨みが押し寄せてくる。
お皿に乗ってるからしを付けるとさらにお酒を呼ぶ味に。

焼き餃子（550円）

見た目がクタッとしている系で、柔らかくもちもちでエアリーな食感。
にらが多めの餡に食欲をかき立てられ、ジュワッモチッと美味しい。

春巻（680円）

揚げたてサクサクな衣で中の餡がとろっと出てくる。
揚げたて春巻を食べるのは久し振りな気がするが、そのポテンシャルの高さに驚く。
今度から要チェックしよう、春巻。

かに玉（1800円）

常連さんっぽいご老人が入店と同時に「かに玉と酒。」と言っており、気になり過ぎて注文せざるを得なかったかに玉。ケチャップの甘酢がインパクト大で、初めて出会った味。癖になるのも納得。

ここからウーロンハイに切り替えて、満を持してチャーハンのご登場。

チャーハン（750円）

ちょうど良いパラパラ加減（パラパラし過ぎてなくしっとりさも残しつつ）で、刻まれたナルトが綺麗。
ひと口食べると無意識に手が止まらなくなる。レンゲでパカパカ食べたい。
シンプルイズベストな王道チャーハン。一言でいうなら激ウマ。

この後にラーメンやもやしそばも食べたかったが、さすがにお腹いっぱい……でも食べたい……気分を味わいたい……葛藤の末にワンタン（麺なし）（700円）を食べてフィニッシュ。
スープもあっさり醤油だしが美味しく、次こそはラーメンも食べたい。

ごちそうさまでした！

結論は全体的にめちゃくちゃ美味しかった。ジャンクというよりも繊細さを感じる味付け。
何を食べても期待を裏切らないこだわりと情熱を感じる品々。
今まで経験した街中華の中でもトップクラスだった。

休日に訪れたい“ちょっと”した夢を叶えることができる谷中の一寸亭（ちょっとてい）でした。

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口に入れた瞬間BGM
The Vapors「Turning Japanese」
（1980年リリース／シングル「Turning Japanese」、アルバム『New Clear Days』に収録）

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