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タカイリョウ(the twenties)のコラム「頭を木刀でやられたのかもしれない2」

タカイリョウ(the twenties)のコラム「頭を木刀でやられたのかもしれない2」
the twentiesのタカイリョウが1枚の写真とコラムでお送りする連載。
●プロフィール:タカイリョウ/大分県大分市で結成されたthe twentiesのvo&gu。現在は東京都に拠点を移し活動中。公式サイト:http://thetwenties.info/tw-wp/

第2回:「橙黄色に香る街で」

2020.10.06 upload

久しぶりだな。みなさまお元気でしょうか?
コロナウイルスは未だ横行闊歩し霧の晴れない世の中を手探りで動き回ってる気分ではありますが、私は自宅で綿の栽培をすることもなく地球の有り難みを強く感じながら食っては寝ての日々を繰り返しとります。

しかし、「2020はわいらの年や」と意気込んでたのが昨日のようですなあ。2020年もう残り3ヵ月。なんてことでしょう。
まあこの半年間、学の無い脳味噌をフル回転させやれる事をやってみたものの、やはり小さい脳味噌を使った所で頭も心もパンクしてしまいよく分からん世界に墜っこちましたが、バンドメンバーや先輩方、友人方のおかげで奈落の底から引きずり上げていただき今日もほっこり元気です。
何よりレコーディングから上がってきた曲を聴いた時、the twentiesという大きな塊が虫の息だったタカイに電撃バップだったわけで、自分のバンドに救われることになりました。それに改めてメンバーの作る曲の良さに心底身震いしたのを覚えております。やっぱこの世でロックバンドが一番かっこええ。間違いのない事実です。みなさまも是非、我々の新譜を楽しみにしていてください。

それにしてももうすっかり寒いですね。四季の中で一番好きな秋がグラデーション無くやってきましたわい。突き抜けるような青空も、冷んやりした空気も、月夜に染まる虫の音色や、金木犀の香りも、秋はよく分からんナニかでギュンギュンと胸の辺りを締め付けてきますな。でも、まだ秋向きの感情ではないんだよなあ。体は隅々まで受け入れていますけども。

2020年残り3ヵ月だというのに未だ味のないガムを噛み続けてるような毎日だけど、輪郭がなくなって消えてしまう前に色々と形にできたらな。早く血管に鳥肌が立つ程の新たな興奮もぶち込まないと。
この不定期すぎるコラムを見てくれてるみなさまとも、新たな興奮を共有できる日に向けて色々と準備をしとりますのでね。

それにこの前は半年ぶりに京都SUNNY SUNDAY SMILEのシンスケ兄やんちで、野菜くんの作った手料理をメンバーとシンスケ兄やんでわいわい食いながら過ごした時間がありまして、あれはおれの人生の幸福ランキングでとても上位な事に改めて気づいたな。もう何年も皆で飯を食ってたし、大好きな時間に変わりはないんだけど、コロナでそういう時間も無くなったからこそ改めて自分の人生にとても大事な人達なんだなと、わいわいしてる中また泣きそうになった。リハスタジオで曲を合わせた時は泣いた。かなり情緒がおかしい。笑

でもそういう風に思える瞬間を誰かと共有してる時間が実は一番幸せなんだなと、コロナパイセンによって気付かされたね。
一人が好きなのに極度の寂しがりという特殊能力を備えている身として、なんて都合の良い奴なんだって感じではありますけども。そもそも幸せってなんって感じやけど、おれにとっては瞬間的なものでしかないのかな。
そういう場面とこれからもなるべく沢山好きな人達と出会いたいもんですねえ。

みなさん元気でいてくださいね。
それではまた。



2020年10月2日

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