「続・ワタナベシンゴの10を持て」

■「続・ワタナベシンゴの10を持て」
THE BOYS＆GIRLSのワタナベシンゴが毎月テーマを決めて、10曲のプレイリストを公開。
●プロフィール：ワタナベシンゴ／2011年3月結成、札幌在住のロックバンドTHE BOYS&GIRLSのボーカル。2019年4月からサポートメンバーを迎え新体制で活動している。
公式サイト：https://www.theboysandgirls.net

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第24回：「エイプリルふーん」

2022.04.28 upload

第24回：「エイプリルふーん」
01．望み／odol
02．Fallin' Orange／Subway Daydream
03．檸檬／Polaris
04．サウザンド・ビネガー／The Wisely Brothers
05．Every Second／Mina Okabe
06．Everytime／yellow gang
07．旅するななつぼし／KONCOS
08．my world／the band apart
09．夢を見ている／時速36km
10．Take a look at myself／LONGMAN

4月は一瞬で駆けた。雪は全部溶けた。そして桜が咲いた。毎日のように通る道に、桜の木があって、4月の終わりにきれいに咲いてる。悲しいニュースは絶えなくて、考えなきゃいけないことも絶えなくて、行きたい方向にウインカーを出すのもなかなかに強い気持ちが必要で、家に帰るとはぁーとため息なのか深呼吸なのか、どちらとも言えない息を吐き出す。それでも明日はきっと、もっといいはずだよ。もっといい感じになるはずだよ。そんな風に言い聞かせてる。
コロナにやられた10日間、体温計は40.6度、レトルトのお粥、母さんの手紙、33歳の自分、カーテンの向こうの青空、どうやら気温は20度を超えてるらしかった。こんなところで、こんな時に、布団に横になってるわけにはいかなかったが、どうにもこうにも、そうするしかなかった4月、最後の最後でやられてしまったな。前半は良かった、ライブがあったから。
音楽が必要だと、改めて思った。音楽がないと生きていけないわけではないが、音楽があるとないとじゃ、生き方がだいぶ変わる。50年後はわからないけど、今は音楽がそばにあってほしい。桜、いつ散っちゃうだろう。毎日の楽しみである。

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