■COLUMN:フジロックの歩き方 part2/子供と楽しむフジロック
子供たちが子供ならではの目線で楽しむフジロックの世界
FUJI ROCK FESTIVAL '26
2026年7月24日(金)25日(土)26日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場
TEXT=秋元信宏
2026.07.08 upload
今年も苗場スキー場で「FUJI ROCK FESTIVAL’26」が開催される。大自然の中で繰り広げられる国内外アーティストのパフォーマンスを見ることは最高の体験と言われている。その最高の体験を求めて毎年たくさんのオーディエンスが苗場に集まってくる。観客だけでなく出演するアーティストさえも魅了してしまうところも、フジロックが最高の体験と言われる所以だ。
反面、大自然という過酷な環境から、素人に厳しく、敷居の高い音楽フェスという側面もある。凸凹な山道を何キロも歩いてステージ間を移動するのは大変だし、さらに豪雨だったりすると、大自然は牙を剥いてこちらに向かってくる。とはいえ、装備さえ準備すれば過酷な環境さえも素晴らしい体験になってしまうことをぜひとも知ってほしい。歩きやすくトレッキングに適した防水のシューズ、体をしっかりと雨から守るレインウェア、寒暖差を意識したウェア類、日差しを和らげる帽子、疲れた体を休めるための折りたたみチェアー、虫除けや夜道を照らすライトなど、必要な装備は公式サイトや経験豊富なフジロッカーたちが色々と発信してくれている。そう、準備さえしてしまえば雨さえもアトラクションの一つとなってしまうのがフジロックなのである。

その上でとくにお勧めしたいのが、子供と一緒に家族で行くフジロックだ。フジロックにはキッズ専用のエリアがいくつも用意してあり、子供たちも子供ならではの目線でフジロックの世界を堪能できる。
年々、家族連れの音楽ファンの来場も増えているが、大自然の中で子供たちと一緒に過ごすことで親子の絆が強くなるだけでなく、様々な情景を目の当たりにして目をキラキラと輝かせる子供たちを見るのは親としても格別な思いだ。また様々なアトラクションを通じて子供たちの成長が見られるのもフジロックならでは。実際に筆者の子供は引っ込み思案で大勢と遊ぶことが苦手な子供だったが、フジロック会場では別人のごとくアトラクションを楽しんだり、勇気を出して一歩を踏み出したりする子供たちの姿が見られたことは、本当に嬉しかった。その姿は今でも色褪せることなく鮮明に思い出される。フジロック様様だと心から思えた瞬間だった。
子供たちとフジロックを楽しむ目線でまず知っておきたいのは、メインのグリーンステージの後方エリアに用意された超大型テント「プライオリティ・テント」。ここは体の不自由な方や妊婦の方、体調の悪い方、未就学児童や赤ちゃん連れの方に向けた休憩スペースで、困った時に頼れる場所となっている。いつも混み合っていてなかなか入れない時間もあるが、いざという時にこうした大型テントがあることを覚えておくと安心だ。

「KIDS LAND」と呼ばれるエリアはまさしく子供たちにとって夢のような空間で、(キッズランドの象徴ともいえる)大きな木製の滑り台や遊具、可愛らしいメリーゴーランド、様々な体験ワークショップのほか、森のプレイパークには手作りされた丸太遊具などがあり、子供たちを飽きさせない仕掛けがこれでもかと用意されている。屋内施設やキッズ専用トイレ、オムツ交換所や授乳室まで用意されているので親御さんたちも安心して子供と存分に遊べると思う。

キッズエリアから少し足を延ばすと浅貝川が流れており、サンダルに履き替えて川遊びを堪能することも出来る。音楽を聴きながらの川遊びは大人にとっても子供にとっても格別で、非常に人気のスポットの一つ。この浅貝川のエリアは「ところ天国」と呼ばれるゴハン屋が多く集うエリアでもあり、ファミリーにとっても大きな休憩エリアになっている。川のせせらぎを感じ、音楽を聴きながら美味しいフェス飯を味わう時間は至福のときだ。

家族でキャンプ参加するのであれば、オフィシャルツアーバス利用者専用のキャンプサイト「PYRAMID GARDEN」もお勧め。のんびりとした空間にキッズ遊具やワークショップがあり、子供たちをどこまでも楽しませようとするフジロックの気概が感じられる。もちろんここにも専用ステージがあり、必ず音楽が一緒になっている。なお、ここはFRFオフィシャルツアーバス利用者専用のキャンプサイトエリアのため、オフィシャルツアーバスと合わせての申し込み&専用のキャンプサイト券(リストバンド)を持っている方のみテントの設置ができる。人気エリアのため今年のチケットはすでに完売。来年、検討してみてはどうだろう。キャンプの設置はできないものの、PYRAMID GARDENエリアへは、当日有効の入場リストバンド、またはキャンプサイトリストバンドを持っていれば、入場可能。

赤いテントのレッドマーキーの横を抜けていくと「ドラゴンドラ」と呼ばれるゴンドラ乗り場がある。このドラゴンドラに乗車してフジロック会場を一望しながら山頂を目指すのも家族で体験してほしいアトラクションの一つ。「Sky Grass」というフジロック会場で最も高い場所にあるエリアでは、キッズDJ体験や民族楽器体験、各種ワークショップなどのコーナーもあり賑わっている。山頂というロケーション、澄んだ空気。まるで天国にいるような別空間だ。

地上に降りて大自然のなかを散策するなら「ボードウォーク」がオススメ。ちょっとしたハイキング気分を味わえるだけでなく、途中にピアノが置いてあったりと、ここでも音楽を楽しめる仕掛けが用意されている。そして夜になれば各エリアがライトアップされ、非日常感が益々上がり、子供たちにとっても刺激的な体験となるだけでなく、上を見上げれば満天の星空が堪能できる。その極上のコントラストこそがフジロックの醍醐味といえる。

ここに書いたのはあくまでも一例で、ガイドに記載してあることだけでなく、視野を広げることでフジロックの会場は万華鏡のごとく輝き、視界に入るすべてのモノに、耳に入るすべての音楽に、ただ魅了されるはず。もちろん子供たちが不機嫌になったり、駄々をこねたりすることもあるかもしれない。無理をさせないのは大前提だが、気分転換できる場所がいくつも用意されているのでご安心を。景色が変わるだけで子供たちの心は不思議なほど大きく変わり、いつの間にか笑顔になっている。それから、大きな音が苦手な子供や未就学児などは遮音ヘッドフォンを着用することもお忘れなく。子供たちの耳を守ることも親の重要な務めである。
苗場の雄大な大自然と、世界中から集まったアーティストたちによる様々な音楽、この苗場でしか生まれない極彩色の空間の中で堪能する一つ一つの体験は、家族にとってもとても貴重で最高な体験となるはずだ。
© 2026 DONUT
INFORMATION


FUJI ROCK FESTIVAL '26
日時:2026年7月24日(金)25日(土)26日(日)
会場:新潟県湯沢町苗場スキー場
公式サイト:https://www.fujirockfestival.com/
出演アーティスト:https://www.fujirockfestival.com/artist/index
チケット:https://www.fujirockfestival.com/ticket/index
初めてでも安心の公式ガイド! Start Your FUJI ROCK!
https://www.fujirockfestival.com/news/feat03






