
YAPOOL Pre. ''POOL POOL POOL"
2026年4月18日(土)西永福JAM
YAPOOL/the dadadadys/DNA GAINZ/Nikoん/暴動クラブ/The Muddies/Large House Satisfaction
YAPOOLが主催イベント''POOL POOL POOL"を開催!
TEXT=森内 淳 PHOTO=若宮 愼
2026.04.23 upload

錯乱前戦、自爆、暴動クラブとここ最近、ロックンロールバンドの活躍が目覚ましい。そんななか、2026年11月25日にロックンロールバンド、YAPOOLが渋谷クラブクアトロでワンマンライブを行うことになった。それに向けて、YAPOOLは精力的にライブを展開。4月18日には、クアトロ公演へ向けてはずみをつけようと、主催イベント「YAPOOL Pre. ''POOL POOL POOL"」を西永福JAMで開催。出演は、YAPOOL、the dadadadys、DNA GAINZ、Nikoん、暴動クラブ、The Muddies、Large House Satisfactionの7バンドで、当日は、ステージとフロアを使用しての、およそ5時間にわたるイベントとなった。
YAPOOLは2021年より始動したロックンロールバンド。メンバーは、石川蓮(vo)、水野公翔(gt)、久留島風太(ba)、オオサカユウヤ(dr)の4人。2025年2月5日にはファーストアルバム『Nouvelle Vague(ヌーヴェル・バーグ)』をリリース。ライブハウス・シーンでめきめき頭角を現している。彼らは自分たちが影響を受けたバンドへのリスペクトも忘れず、hotspringと共に「ケンドチョウライ」というタイトルのイベントを全国で展開している。この日も、石川が「とにかく面白いことがやりたいんだ」といっていたが、彼らは「面白い」と思ったことをすぐにカタチにするフットワークを持ち合わせている。この日のイベントがまさにそんな内容で、出演バンドもロックンロールバンドはもちろん、オルタナティブロック、J-ROCKなど多様性に富んでいた。ロックンロールにこだわりながらも多くのジャンルを巻き込む力さえ有している。渋谷クラブクアトロという目標はあるものの、それすら「面白いこと」の一環なのかもしれない。
面白かったのはフロアライブ。白いテープが貼られたフロアの一角がステージで、モニターもPAも照明もほとんど機能せず、練習スタジオに放り込まれたような感覚でライブを楽しんだ。ぼくが立っていたすぐ横で鳴るギターアンプの爆音がとても気持ちよかった。たしかにサウンドのバランスを考えると、本来の楽曲の良さは出ないのだろうが、その昔、ビートルズもローリング・ストーンズもそうやって世界をまわっていた。これはこれでかっこいい。フロアライブのなかでも、実力派のオルタナティブバンド、NikoんとLarge House Satisfactionの演奏は圧倒的だった。「有無をも言わせない」という言葉をサウンドに置き換えると、きっとこういうふうになるのだろう。悪条件のなか、2バンドとも余裕でオーディエンスを圧倒していた。暴動クラブは違う意味で素晴らしいライブを見せてくれた。弱冠21歳のロックンロールバンドは先ごろベースが脱退し、サポートメンバーを迎えての急ごしらえのライブ(先日、下北沢QUEで見た自爆との2マンのときもそうだった)。しかし暴動クラブはこの危機的な状況において、攻めの姿勢を貫いたステージを展開した。いい意味で開き直ったパフォーマンスは、まるで初期衝動をもう一度手にしたかのような迫力に満ちていた。

ヘッドライナーはYAPOOL。出演バンドに感謝しながらも、主催者としての職務を全うするというよりも、自分たちが作りあげた場を楽しむことに徹底していた。ファーストアルバムの曲を中心に構成されたセットリストは、どの曲もひたすらロールし、あっという間にその場を掌握。J-ROCKやJ-POPと頑なに距離を置く姿勢もいい。少年の頃から見ている風景や、閉塞した日常のなかで過ごす心情を、シリアスさと馬鹿馬鹿しさと斜めからの視座を混在させたリリックがライブハウスに響き渡る。現代のニッポンの音楽は優等生の戯言に溢れすぎて、とても胸糞悪い。ますますロックンロール以外信じられないな、と思う今日この頃、YAPOOLのステージを見ていると胸がすく思いだ。パフォーマンスはいつも通り。隙がなく、常に攻めに徹している。その潔さが彼らの特徴でもある。たまに、もう少し引き算をしたほうがいいのではないか、と思うこともあるが、最後には、そんなことどうでもいい、と思ってしまう。本編のクライマックスではステージには収まり切れず、石川蓮がフロアに降りて熱唱するという一幕も。ダブルアンコールも含めて9曲を演奏した(セットリストは別掲)。

YAPOOLのXを見れば一目瞭然だけれども、彼らはこれからも多くのイベントに出演する。7バンドも主演するイベントを主催したら、当分、何もやりたくなくなるのが常だけれど、彼らのライブスケジュールに隙間も終わりもない。その行き着く先には2026年11月25日の渋谷クラブクアトロ公演がある。とはいえ、クアトロ公演も一つのステップにしかすぎないのだろうけど。
YAPOOL setlist
01. チャイナタウンに背を向けて
02. Mayday
03. レイトショー
04. BOY
05. ○と×
06. 産声
07. ヌーヴェル・ヴァーグ
――
En01. 午前二時LADY(La la Lee)
En02. 90.5
© 2026 DONUT
LIVE INFORMATION

“YAPOOL ONE-MAN LIVE” at SHIBUYA CLUB QUATTRO
日時:2026年11月25日水曜日 19時30分開演
会場:SHIBUYA CLUB QUATTRO
料金:前売り ¥4,000(1dk別)/当日 ¥4,500(1dk別)/限定Tシャツ付 ¥7,500(1dk別)
問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077(平日12:00〜18:00)
RELEASE INFORMATION

アルバム『Nouvelle Vague』
2025年2月5日リリース
収録曲:収録曲:01.ヌーヴェル・ヴァーグ/02.The Bogeyman/03.レイトショー/04.Flower/05.ダーリン/06.午前二時Lady(La La Lee)/07.藁の上/08.チャイナタウンに背を向けて/09.BOY/10.トラヴィス





